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ちくま文庫
水滸伝と日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422743
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0195

内容説明

ありとあらゆる中国の小説のなかで、最も人気のある『水滸伝』―この大長篇が日本にやってきたのはいつなのだろうか。九紋龍の史進、虎退治の武松、怪僧魯智深ら梁山泊百八人の英雄豪傑による獅子奮迅の大活劇だ。面白い話が大好物の日本人の嗜好になじまないわけがない。はじめて眼にした『水滸伝』を江戸人はどう楽しみ、どう消化吸収したか。江戸から昭和まで三百年の面白がりようの歴史を追いかけた痛快な一冊!第5回大衆文学研究賞受賞。

目次

第1部 江戸時代(川柳水滸伝;『水滸伝』がやってきた;唐話学習の流行;四つの段階―原書、和刻、翻訳、翻案;岡島冠山と和刻本『忠義水滸伝』 ほか)
第2部 明治以後(芥川龍之介と『水滸伝』;明治の『水滸伝』概況;旧訳の再刊;明治期の注釈と研究;『めざまし草』の共同研究 ほか)

著者等紹介

高島俊男[タカシマトシオ]
1937年生れ。兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。専攻中国文学。大学教員を経て、現在フリー。主な著書に、『漱石の夏やすみ―房総紀行「本屑録」』(第52回読売文学賞)(朔北社)、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(第11回講談社エッセイ賞)(大和書房、文春文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T. Tokunaga

6
前半の江戸漢学のあたりは非常に面白い。やはりあの時代の漢学者というのは、業績もあるし人間としても魅力に事欠かない。後半は落ちるが、たぶん水滸伝関係者のレベルが落ちてしまったからであろうか。2024/03/30

Tonex

2
戦後の『水滸伝』の翻訳の両巨峰のうち、吉川幸次郎訳は翻訳が不正確で、日本語が変で、諧謔が空振りしているらしいが、著者は個人的に好きらしい。駒田信二訳は謹厳で学術的で律儀で平板な翻訳だが、著者が人に勧めるとしたら駒田訳とのこと。駒田訳は一応目を通したので、機会があれば次は吉川訳(岩波文庫)を読んでみたい。2014/12/07

TomohikoYoshida

1
日本での水滸伝の翻訳や研究の歴史などを書いたもの。古くは江戸時代から翻訳(漢文読み下し)されてきたものの、きちんとした訳で読めるようになったのは昭和に入ってから。 きちんと忠実に訳されているのは、百二十回本を駒田信二が 翻訳したものであるらしい。 子供の頃に夢中になった岩波少年文庫版は抄訳だが、非常に良くできた翻訳とあり、夢中になるべくしてなったと感じた。2018/04/07

辺野錠

1
日本での水滸伝の受容の話。日本で書かれた翻案ものの解説が俺としてはありがたかった。 2009/06/16

みお

1
水滸伝が日本に伝わった、その流れとパターンなど。軽快な文章で分かりやすい。 2013/01/26

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