内容説明
グリムのメルヘンとはそもそもどんなお話だったのか。子ども向きの楽しい童話なのか、それとも残酷で怖い昔話なのか。日本では早くから様々な版で紹介され様々な議論が入り乱れていたが、本書は、グリム研究の第一人者が満を持して発表した決定版。世界のグリム学者の議論を踏まえ、新たに訳しおろされた本格派。第4巻は「がちょう番の娘」「大がらす」「熊の皮を着た男」ほか30篇。図版多数。
著者等紹介
グリム,ヤーコップ[グリム,ヤーコップ][Grimm,Jacob]
1785‐1863。ドイツのヘッセン国ハーナウ生まれ。言語学者。弟・ヴィルヘルムと集めた昔話をもとに、いわゆる「グリム童話」を編纂する。1812年に初版を出版。他に『ドイツ伝説集』『ドイツ語辞典』がある
グリム,ヴィルヘルム[グリム,ヴィルヘルム][Grimm,Wilhelm]
ドイツのヘッセン国ハーナウ生まれ。1786‐1859。文芸学者。兄・ヤーコップと集めた昔話をもとに、いわゆる「グリム童話」を編纂する。1812年に初版を出版。他に『ドイツ伝説集』『ドイツ語辞典』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
16
「4」は似たような展開の話が多いがそれでも面白い。 昔話の楽しみ方で1つ自分で試みてみたのは、登場する魔女や悪魔や動物たちを、そもそも人間として読み進めること。 そうすると、人間の内面的世界や負の部分がはっきり見えてきたりする。 また、そもそも人間なのを何故、魔女や悪魔や動物にするのかとも考えてみるとこれもまた面白い。 心理学の河合隼雄先生のおっしゃる、無意識の世界、霊的世界、驚異的自然など、普通の人間では表現しきれないからこそ、他のものにしているとも言える。 など、勝手な読み方で楽しんでます。 ★★★★2016/06/06
Vakira
2
72話~101話まで収録。ハンスの話が多かった。2013/11/03
カイザー
0
“つまり、昔話に登場する人物はふつうの人ではないのです。ふつうの人には、前にしたことと後のことがつながっています。人格の連続というものがあります。ところが昔話に出てくる人物では、前のことと後のことがつながっていないのです。だから、これは人間の実際を写していません”←名解説だと思うw面白いけれど、どの話もひどくとんちんかんだww2012/08/22
ろーじゃ
0
悪魔や魔物の登場が比較的多い巻ですが、彼らとの約束を守り続ければ、天や王様からの施しと同等の恩恵に預かる事が出来るパターンが多いかなと。 人物の善悪問わず、ひたすら約束(契約)が重視される所がドイツらしいですね。2012/08/03
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