内容説明
子供の頃から生き物が大好きだった。セミやクワガタを捕り、ヤゴを孵化させ、タナゴを全滅させ、ヘビを飼った。今も、気がつけば身の回りは生き物だらけ。…飼育は楽しいばかりではない。汚い、臭い。でも得るものは大きい。なにより、飼っていた生き物の死の体験は、生命の体験でもあるのだ。本書は、体験談いっぱいの飼育ガイドブック。
目次
第1部 昆虫少年の飼育体験記(飼育にのめり込んだころ;ある日突然、部屋が改装された;生き物を飼う入れ物のこと ほか)
第2部 飼ってみよう(昆虫篇;陸貝篇;両生類篇;爬虫類篇)
付録 人と生き物(たまには季節の文化ネタ;外来動物のことなど;テントウムシの観察)
著者等紹介
木村義志[キムラヨシユキ]
1955年、大阪生まれ。日本大学農獣医学部水産学科卒業。サイエンス・ライター。幼い頃から昆虫や小動物に興味をもち、採集・飼育にあけくれ、現在もその延長上で生活をしている。日本昆虫協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とんこ
9
再読。虫、貝、魚からサソリや爬虫類まで、色んな生き物の飼い方や飼育の面白ポイントをサラリと解説。こんなにあらゆる生き物を飼育したことのある著者の、幼少期を語る前半部分が面白い。虫好き少年が採集や飼育にのめり込んでいく様子が生き生きと描かれてます。あらゆる虫や水棲生物を部屋でぎゅうぎゅうに飼育、逃げ出すヘビや虫、嫌がる家族。いやほんとにお母さん大変だったろうな〜。2022/01/21
さきん
2
ヘビ、トカゲ、昆虫、淡水魚、海水魚、身近な生き物の飼いかた。2015/07/10
nobita
1
「生き物の飼育とは、光も影もある華やかで奥の深い文化なのである」と言うことで、文化とは、すごい。少年時代に虫捕りをした子どもの仲間たちを描いた様子も、普遍的にこんな少年がそういえばいたな、と思えて楽しい。2008/02/01