内容説明
ちっちゃい頃に夢中になったあの本、何だっけ?大人になっても思い出に残る、あの名作をもう一度、読みたい!題名も作者名も覚えていない、あやふやな記憶の断片だけをたよりに「思い出の1冊」を探し出す「子どもの本の探偵」の奮闘記。巻末には、資料探しに役立つ上手な図書館利用法や児童書の専門店リストも付記。
目次
そもそも、ことのはじまりは
本の探偵、いたします
探偵さんと図書館さんの微妙な関係
さあ、探偵業の始まりです
手紙は本をよび、本は手紙をよぶこと
古い、古ーい本の山、ついでに本屋もやるはめになったこと
まぼろしの“あかね”の本
本好きの、ひとはみな、友だちだ
本をお探しになる方へ
著者等紹介
赤木かん子[アカギカンコ]
子どもの本の研究者。図書館の棚づくりプロデューサー。おそらく日本で唯一の子どもの本の探偵(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三平
12
「本の探偵いたします」児童書籍の同人誌に思いつきでこんなことを載せちゃったかん子さん(当時無職)。関係者しか見ないだろうと思ったら、その欄を目にしたある人が新聞・雑誌に紹介してさあ大変。来るわ来るわ手紙の山!子供の頃夢中になって読んだ本の記憶って、断片的ながら強力に残っているものなんだね。それでも印象に残っている部分が違うのが面白い。本の手触り、装幀、挿絵、物語の一場面や主人公の服装等々。2016/08/04
アリクイ
9
大学生の頃、図書館で5、6回ぐらい借りて夢中になって読んだ一冊。著者、赤木さんがふとしたきっかけから、児童文学の本の探偵を始めるという本。赤木さんの児童文学に対する「熱」。これがこの本の一番の魅力です。児童文学界の平野レミさんだなと思うぐらいに熱くいろんな本を語ってくれます。後は自分の天職を見つけた赤木さんの働きぶり、輝きぶり。その部分から、久しぶりに読んでもエネルギー貰えますね。ええ本です。2013/10/20
景
3
ネットもない時代からこんなに地道に本の探偵をされていたことに感動。読んでいるうちにタイトルも作者も覚えていない、けれどもう一度読みたい本を思い出し、なんとか中古で(絶版本でした)手に入れることができました。2014/09/19
しんこい
3
児童文学なんて今更と思ってましたが、色々なエピソードを読んでいるとこれは読みたいという本がたくさんありますね。自分が探してほしい本が1,2冊しか思いつかないのがさびしい気分です。2011/12/03
Enju35
2
借りたい児童書が沢山出来ました。2020/03/22