内容説明
梁山泊に集結した百八人の好漢たちは、義の旗をかかげ、朝廷に帰順。乱れた世を正すために行動を起こすが、彼らの台頭を喜ばぬ高〓(きゅう)ら奸臣たちに辺境へ辺境へと遠ざけられる。
著者等紹介
駒田信二[コマダシンジ]
1914‐1994年。三重県生まれ。作家、文芸評論家、中国文学者。長年、早稲田大学客員教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
71
皇帝に帰順したものの、豪傑たちは辺境での戦に明け暮れる日々。だが、官軍とは言いながらも、実は体よく佞臣たちに辺境へと追いやられているという事実はいかんともしがたく、個々の活躍が描かれはしていても、戦勝をかさねても、面白さはあまり感じられない。2019/10/20
クリイロエビチャ
2
前の巻に引き続き、あっちの敵を倒したらこっち、こっちの敵を倒したらそっち、という具合に、体よく都から遠ざけられたままの宋江軍。とはいえ、暴れられれば誰が敵でも構わない元梁山泊の面々なので不平を言うこともなく、ひたすら人を斬って殺して飲んで食う。戦が終わると必ず、「領民に手出しはならぬ」と略奪と殺戮を戒めるシーンが入る。一般人に手を出さない彼らは悪ではなくて善なのだ、とでも言いたいのか?まるで免罪符のように毎回これ系の一文があって食傷気味。前巻で喉を貫かれた張清は美人の少女と結婚した。良かった良かった。2014/08/22
北条早雲
1
天星を主体に物語が進んでいき、地星が彩りを添えて、官軍や美女そして悪女が梁山泊に集結する。がしかし最後の最後には愕然とする結末がまっています。
とらやん
1
遼を撃退した宋江たちは、続けて田虎、王慶などの賊徒たちの討伐に向かう。 しかしそれは、宋江たちを地方に遠ざけるための、 高俅ら中央の奸臣たちの陰謀でもあった。 報われない戦いの中で、それでも宋江軍は鮮やかに勝ち続けて行く。2015/09/18
北条早雲
0
天星を主体に物語が進んでいき、地星が彩りを添えて、官軍や美女そして悪女が梁山泊に集結する。がしかし最後の最後には愕然とする結末がまっています。