内容説明
梁山泊にすべて集まった百八人の好漢たちは、いよいよ「天に潜って道を行う」義の旗を挙げた。一方、彼らを制圧せんとする朝廷の奸臣たちは、彼らの帰順をはばみおのれの権力の安泰をはかろうとするのだが…。
著者等紹介
駒田信二[コマダシンジ]
1914‐1994年。三重県生まれ。作家、文芸評論家、中国文学者。長年、早稲田大学客員教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
63
再読。宋江の望みは、政府の招安(政府が、解散もしくは正規軍への組み入れと引き替えに、盗賊の罪を許すこと)を受けることだ。佞臣高俅の討伐軍を三度にわたって敗北させ、ようやく招安を受けたものの、辺境に侵入してきた遼の討伐に行かされる。梁山泊から離れた豪傑たちは、梁山泊にいたときのように輝き続けることができるのか?2019/10/17
北条早雲
1
天星を主体に物語が進んでいき、地星が彩りを添えて、官軍や美女そして悪女が梁山泊に集結する。がしかし最後の最後には愕然とする結末がまっています。
とらやん
1
原作のこの水滸伝では、宋江らは天子から恩赦を受け、朝廷に帰順することになる。そして梁山泊を捨て、隣国遼に攻め入いったりしてる。あーびっくりした。大逆転やなあ。2015/09/10
クリイロエビチャ
1
すったもんだあって、ようやっと梁山泊の面々は招安に応じた。トラブルメーカーの李逵がほとんど出てこないのでイライラしないで読めた。でも、敵が他所の国に移っただけで、わずかばかりのピンチに見舞われる他は余裕で勝ち進んでいくから、退屈には変わりない。石つぶての張清が戦線を離れてしまったのは、ちょっと残念。喉を貫かれてしまったということだけど、無事なのだろうか。それにしても呉用と公孫勝がいるかぎり、梁山泊軍は無敵じゃないか。宋江は足引っ張りのヒロインにしか思えないけど。6巻になっても未だに彼の魅力がわからないぞ。2014/08/07