ちくま文庫<br> 続 妖異博物館

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ちくま文庫
続 妖異博物館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480421098
  • NDC分類 388
  • Cコード C0195

内容説明

空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。

目次

1(月の話;大なる幻術 ほか)
2(宿命;火災の前兆 ほか)
3(竜宮類話;羅生門類話 ほか)
4(仏と魔;信仰異聞 ほか)
5(竜に乗る;竜の変り種 ほか)

著者等紹介

柴田宵曲[シバタショウキョク]
1897(明治30)年東京市日本橋区に生まれる。開成中学を中退後、独学で俳句、短歌、文章に精進、ホトトギス社に入社し編集に従事。寒川鼠骨の知遇を得て『子規全集』編纂に尽力した。晩年、書肆の求めに応じて『明治の話題』『妖異博物館』正・続などを著し、話題を呼んだ。1966(昭和41)年に死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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主に中国の奇譚とかアラビアンナイトとか。日本の昔話として聞いた事のある物が中東や中国からのアレンジバージョンだったりして面白かった。「胡蝶怪」で語られている蝶の話は想像するとかなりシュール。2匹の犬が女性の服を着て2本足で立って棒を手に蝶を打ち落とすとか。前の巻と同じく帰結していないエピソードが多く、またそれが昔の話らしいと思う。2013/09/21

門前照二

2
初版は1963年、青蛙房刊。長らく絶版になっていたこの本を、筑摩書房の助けを借りて国書刊行会の藤原編集室が再刊にまでこぎ着けた。磨き抜かれた日本語による語りの妙をぜひご堪能あれ。2010/05/17

戦狐

1
前巻は日本がメインだったが、こちらは中国編。 地中の犬、一度こっきり使える山を切り裂く剣など新鮮味(古代の話だが)を感じっ放しだった2016/07/30

韓信

1
「火災の前兆」や「離魂病」「竜にのる話」など、日中の怪異譚を類型化し、類話を比較したり、その異同やルーツをざっくりと探る。ただの志怪・伝奇小説集より含蓄に富み、論考より洒脱な好著。同じパターンの怪異譚でも中国の方が細部が現実的だったりして面白いのと、著者の東西の類話の博捜っぷりに脱帽。この間観たカンフー映画で干し魚に密書を隠すシーンがあったけど、魚腹に手紙を隠すのってよくある話だったのね。2012/05/16

すかわら

0
筆者の解説と概要が結びついている。ポイントポイントで読めばおもしろい話やパターンを集めていた2015/08/22

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