内容説明
空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。
目次
1(月の話;大なる幻術 ほか)
2(宿命;火災の前兆 ほか)
3(竜宮類話;羅生門類話 ほか)
4(仏と魔;信仰異聞 ほか)
5(竜に乗る;竜の変り種 ほか)
著者等紹介
柴田宵曲[シバタショウキョク]
1897(明治30)年東京市日本橋区に生まれる。開成中学を中退後、独学で俳句、短歌、文章に精進、ホトトギス社に入社し編集に従事。寒川鼠骨の知遇を得て『子規全集』編纂に尽力した。晩年、書肆の求めに応じて『明治の話題』『妖異博物館』正・続などを著し、話題を呼んだ。1966(昭和41)年に死去
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