ちくま文庫<br> 落語手帖

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ちくま文庫
落語手帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420862
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

世界に稀有な「落語」という芸が、ひとつの頂点を極めていた昭和30年代中期。落語に淫した随筆の名手が、その楽しさをさまざまな角度から愛惜をこめて描く。客席から見た、昭和の名人たちとその芸。落語があざやかに人間を描く様。服飾や食べ物、特殊な言い方など、知っていればさらに落語鑑賞の愉しみが深くなる知識。現代の落語ファンも必携の一冊。

目次

落語談義
落語博物誌
高座百景
五人のはなし
落語歳時記
新作問答
落語結縁

著者等紹介

江國滋[エクニシゲル]
1934年東京生まれ。慶応義塾大学卒。随筆家。「週刊新潮」編集部員を経て著述家となる。処女作『落語手帖』以来、大衆芸能論を主軸にして執筆、その後随筆、紀行、評論の分野にて活躍。また、俳句にも親しみ、俳号は「滋酔郎」。1997年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海恵 ふきる

10
冒頭の「『火事息子』における親子像」が素晴らしい。また普段落語を聴く時は、よく知らないが故に江戸時代の服装の描写を聴き流してしまいがちなだけに、「服装描写考」の章は特にありがたかった。落語に詳しくなればなるほど、より新しい発見がありそうな予感がする本だ。落語の初心者にはわかりやすく落語の奥深さを垣間見せてくれるし、聴き巧者が読めば一緒にニヤリとできるような本。そんな芸当を可能にした江國滋の深い落語愛には、落語好きの端くれとして頭が上がらない。2021/08/11

時次郎

3
昭和の名人達に間に合った世代。本当に羨ましい。作者の落語に対する深い愛情を感じる名著。あとがきにある、落語に出てくる分からない言葉が、当時も今も同じであった。2014/03/26

feodor

1
江國さんの本がなかなかにおもしろかったので、購入したのだけれども、正直落語はあまり知らない。知らないけれども、語り口がおもしろいので、ついつい引き込まれる。 桂三木助の死後、志ん生が残された子を噺家として面倒をみようとした話なんかは、本当かわからないけれども、なかなかにオチも聞いていてほろりともする。 落語の世界にも、少し道を開くような、素晴らしい本だと思った。2009/12/18

シルヴァ

0
落語という話芸が,世界に誇るべき芸術であることを教えられました。また,落語は往事の風俗や人情を語り継ぐタイムカプセルでもあるのだなぁと。2013/03/18

いちはじめ

0
原著は1961年、僕の生まれた年に出ている。その当時の落語の話題だが、今なお語りぐさの名人たちの芸を直接見聞してるのが羨ましい。2005/07/15

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