ちくまQブックス<br> 地べたから考える―世界はそこだけじゃないから

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ちくまQブックス
地べたから考える―世界はそこだけじゃないから

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  • サイズ 46判/ページ数 128p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480251527
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0395

出版社内容情報

日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。若い人たちに向けて、地べたからの視線の強さと深さを味わう15篇を精選した。今、あなたの足元にはどんな問いが立っている?



 最近よく「問いを立てる力をつけよう」という言葉を耳にする。が、そもそも問いって立てるものなのだろうか。(……)

 問いを持つということは、それについて自分で調べたくなり、知りたくなることだ。本気で探求したくなる問いは、誰かに言われて無理やり立てたものじゃない。むしろ、あなたがいま本当に関心を持っているもの、つまり、もうあなたの足元に立っている問いだろう。それは、「どうしてルックスのいい子だけがちやほやされるのだろう」かもしれないし、「わたしの親はこんなに必死で働いているのに、なぜわが家にはお金がないのだろう」かもしれない。

 本気で前者の問いを探求し始めたら、「ルッキズム」という言葉があることを知ったり、世界各地で美の基準は異なることがわかって、偏見や人種問題について考え始めるかもしれない。後者のほうの問いはあなたを経済格差という言葉に導き、資本主義の問題点について考え始めるかもしれない。

 このような問いと探求は、国語の試験や大学入試の小論文でいい点数を取ったり、大人を喜ばせたり、誰かを感心させたりするために必要なのではない。そうではなく、あなた自身がこれから生きていくために必要なのだ。(……)

 生きるための問いは立てるものではなく、立ってくるものであり、すでに立っているもののことだ。

この本に収められたエッセイで、わたしはその時々に自分の足元に立っていた問いについて書いてきたつもりだ。

さて、あなたの足元にはどんな問いが立ってくる(あるいは、立っている)だろう。(本文より)

内容説明

日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。若い人たちに向けて、地べたからの視線の強さと深さを味わう15篇を精選した。今、あなたの足元にはどんな問いが立っている?

目次

プロローグ 花の命はノー・フューチャー
1 子どもの情景(子どもであるという大罪;ガキどもに告ぐ。こいのぼりを破壊せよ;RISE 出世・アンガー・蜂起)
2 地べたからみた社会(石で出来ている;君は「生理貧困、ミー・トゥー!」と言えるか)
3 英国という鏡(ヨイトマケとジェイク・バグ;どん底の手前の人々)
4 地べたからみた世界(キャピタリズムとは;ウーバーとブラックキャブとブレアの亡霊;歴史とは)
5 他者の靴を履いてみること

著者等紹介

ブレイディみかこ[ブレイディミカコ]
1965年福岡市生まれ。ライター・コラムニスト。高校卒業後、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とよぽん

65
ブレイディみかこさんが10代の若者に向けて発したアンソロジーとのこと。だが、これは大人にも十分読み応えのある本だと思う。これまでの著書や小説に書かれたことのエキスを、この1冊にまとめている。現代の日本社会の歪みをこれでもかというほど指摘し、次代を担う若者に自分の頭で考えて行動することの大切さを説いているのだ。回転の速い記述にブレイディみかこさんの声が乗って聞こえる感じがした。2025/01/21

読特

43
靴を脱いで絨毯に乗る。絨毯は空を飛び必要なところに連れて行ってくれる。いつか魔法は切れ、地に落ちる。学校は卒業し、職場は定年し、国も衰退する。乗っかる生き方はもうできない。自力で地べたを歩くしかない。…問いを立てて探求する力を磨く。いや、問いは立てるではなく、立ってくるもの。湧いてくる疑問で靴を履いておこう、自分の足で歩けるために。…ちくまQブックスは中高生向けのアンソロジー。関心の持てない授業はサボり続けた作者のエッセイ集を読む。大人にとって都合のよい子になるなと、セーラー服姿の彼女が仁王立ちしてる。2024/11/18

yumiha

42
図書館検索機が児童書コーナーの棚を指し示していた本書。ふむふむ。「ちくまQブックス」って、「10代のノンフィクション読書を応援」ちゅうコンセプトなのねん。かつて「一億総中流」なんて言葉が大手を振っていた時代にも、「地べた」の人々はいた。本書は、そんな地べたの人々のアナーキーさや相互扶助に触れている。8冊のブレイディみかこ作品を既読の私は、ああ、あの本に書いてあったことだなと類推しながら読んだけれど、初読の中高生はどうなんだろう?2025/02/07

たまきら

38
地べた、とはこの場合貧しい立場ととらえてもいいだろうし、何も支えてくれるものがいない孤独な、すっからかんの状態ととらえてもいいと思う。江戸落語とパンクロックを好んで大人になった自分には、この作家さんに共感できる部分が多くある。同時に、彼女の真っ当な怒りがつづられた書籍をこれだけ多くの日本人が読んでいるのに、変わらぬ現状を不思議だとも思う。それでも、微力でも無力ではないーそう思って声をあげ続けるしかないと思う。14歳、もっと叫べ!2025/02/03

宇宙猫

22
★★★★ 10代が読んだらどう感じるんだろう。この内容は大人の方が響くかもしれない。2025/03/04

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