出版社内容情報
西洋と東洋、どうしたら二つの文化の融合が可能かを考え続けてきた国・トルコ。トルコの考え方を通して、異文化理解やグローバルとはどういうことかを考える。
内容説明
環境や貧困、差別や戦争、世界規模の課題解決は、他国の人と取り組まなくてはならない。そのためには自国とちがう国の文化を知ることが重要だ。アジアとヨーロッパ、二つの大陸にまたがる国トルコは「東洋のものさし」「西洋のものさし」の融合が可能か考え続けてきた。トルコの人びとの考え方を通して、世界を眺めると、異文化理解のてがかりが見えてくる。
目次
第1章 イスラムと政教分離のはざま(イスラムの国ではないトルコ;ケマル・アタテュルクの決断 ほか)
第2章 だれも正義の味方になれない民族の問題(トルコ人であること;憎しみは憎しみをよんで ほか)
第3章 素顔のトルコの人たち(子どもはたからもの;赤ん坊にとっての日本とトルコ ほか)
第4章 激動する世界のなかで(トルコ人労働者の30年;家族とともに暮らすこと ほか)
第5章 トルコのものさしが示す世界の姿(ある希望への旅路の物語;フランスへ密航する ほか)
著者等紹介
内藤正典[ナイトウマサノリ]
1956年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。同大学院理学系研究科地理学専門課程中退。博士(社会学)。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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