出版社内容情報
歴史を見てもウイルスは人間社会に多大な影響を及ぼしたが、同時にウイルスは人間社会の鏡でもある。ではウイルスの正体とは。科学的に、社会的に、考える。
内容説明
ウイルスは、自分だけで生き続けたり、増えたりできないという点で、生物と無生物の間にあるような存在だ。ではウイルスとは何だろう。ウイルスに感染し病気になるメカニズムや、ウイルス感染症が社会を動かした歴史などを通して、その正体に迫る。ウイルスを見つめることで人間や社会が見えてくる。
目次
第1章 ウイルスは生き物なの?
第2章 新型コロナウイルスにはどんな特徴があるのか
第3章 新型ウイルスはどこから?
第4章 ウイルスと人類の闘い
第5章 感染症は社会を映す
次に読んでほしい本
著者等紹介
青野由利[アオノユリ]
東京生まれ。毎日新聞社論説室専門編集委員を経て科学ジャーナリスト。東京大学薬学部卒、同大学院総合文化研究科修士課程修了。『ゲノム編集の光と闇』で講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
・二重らせん ワトソン ブルーバックス ・新型コロナの科学 出村 ・新型コロナウイルスを制圧する 河岡 2023/05/04
mercury
2
読みやすい。でも、わかったようなわからないような?もっと知りたくなったら他の本をどんどん読んでねというスタンスの本。2022/11/03
うえきち
1
ウイルスや免疫についてわかりやすく解説されていて、サクッと読めました。2022/12/25
稟
1
「細菌とウイルスの違い、それは自分だけで複製・増殖できるか否か」という導入から引き込まれる。寡聞にして知らないことばかり。「ウイルスは細胞に寄生しなければ生きられない点において生物と無生物のあいだ」というのも印象的。他にもコロナの語源がギリシア語で「王冠」、ワクチンはラテン語で雌牛を意味する「ワッカ(Vacca)」、検疫はイタリア語で当時流行ったペストを感染予防期間である40日間を意味する言葉に由来する、など細かい雑学も面白い。研究者の逸話も随所に見られ、そこにあったはずの物語を感じられるのもいい。2022/08/11
のん@絵本童話専門
0
大抵はすでにほかの本で得たことのある知識だが、とにかく読みやすくわかりやすい。子ども向けに書かれているが、大人のライトな教養にもきっと向く。とりわけ情報へのアクセスがしやすくなった分、極端な意見も入ってきやすい。新型コロナウイルスでいうなら、武漢の研究所からの兵器用という陰謀論。その陰謀論についても書かれているが、本だからこそ信用ができるし、本当かな?と思う情報は本を読んで欲しい!!(もちろんどの出版社かも見る必要はあるが)2025/02/18