目次
青杉(土田耕平)
靉日(石原純)
雲鳥(太田水穂)
やますげ(松村英一)
藤の実(四賀光子)
しがらみ(中村憲吉)
貧乏の歌(渡辺順三)
太虚集(島木赤彦)
南京新唱(秋草道人)
一路(木下利玄)
ふゆくさ(土屋文明)
蘭奢待(大熊長次郎)
海やまのあひだ(釈迢空)
鏡葉(窪田空穂)
ひこばえ(松田常憲)
梯蔭集(島木赤彦)
庭苔(岡麓)
著者等紹介
松村英一[マツムラエイイチ]
明治22年12月31日、東京芝愛宕下に生まれる。幼少期を尾張熱田で過ごす。33年上京、親戚の錦絵商に見習奉公する。38年、窪田空穂選の「電報新聞」和歌欄に拠る十月会に参加。会員の合同歌集である40年の『白露集』、43年の『黎明』に参加。やがて小説に中心を移す。大正2年、歌集『春かへる日に』を刊行。自然主義的な現実味や悲哀感などが顕著で、また、牧水らの試行と重なる破調歌を試みた。3年6月創刊の雑誌「国民文学」に参加、小説などを発表。同誌は翌年短歌結社誌となり、以後作歌に励む。6年、同誌の編集経営にあたり、今日に及ぶ。また、10月創刊の歌壇総合誌「短歌雑誌」を、最初尾山篤二郎と編集に当り、日本歌人協会や、その後身、大日本歌人協会の実務を担当するなど、歌壇の発展に尽力した。13年、歌集『やますげ』を刊行。万葉調を基調とした堅実な写実的詠風を確立。昭和期に入り、旅行詠・山岳詠が中心をなす。22年刊の『露原』や25年刊の『山の井』では、自在さと人生への思いの深さが加わる。33年に『松村英一全歌集』(上下)を刊行。48年7月、妻楽子死去。以後特に孤愁を深めた老の歌をなす。56年2月25日歿、九十一歳
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- 日本古代王権の構造と展開