内容説明
竹久夢二の日記、初の集大成。各地の所蔵者の協力によって現存する全日記を原本より収録する。夢二の心情が赤裸々に吐露された日記は読者の胸を打つ。本巻はたまきとの結婚・離別から彦乃との出会いまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえこ
17
図書館で初めてみて、借りました。たくさんの女性とお付き合いしてる。だからあんなに素敵な女性を描けるのかな。2016/03/06
駄目男
1
感想は可もなく不可もなくと言うところか。とにかく解り辛い。文藝の面では荷風の日記が夙に有名で新聞などにも引用されることも多いが、その所以は時事ネタが含まれていることにあるだろう。勿論、女好きの荷風ゆえ、自慢話しのような記述もあるが節目節目の大事件などは大抵書いている。しかし夢二日記には時事がない。画業の記述もあるにはあるが、専ら女のこと、つまり他万喜と愛人彦乃に関することが多い。政治や軍事のことなどにはあまり関心がなかったのだろう。他方、才能ある詩人としての書き込みも随所にあるが何しろ登場人物が解り難い。2016/09/21