目次
浜の月夜
清光館哀史
遠野物語
山の人生抄
草の名と子供
木綿以前の事
酒の飲みようの変遷
涕泣史談
ウソと子供
笑の本願
不幸なる芸術
故郷70年抄
詩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せっぱ
1
遠野物語や山の人生は恐ろしい話や不思議な話,そして少しほっとする話などバリエ豊富。短い話が集まって明治・大正期から遠くない時代にまだ存在した山奥の生活を浮かび上がらせる。その他作品には,酒・木綿・涙・嘘・笑いなど生活に根差した話題がいろんな切り口で語られていて飽きない。故郷七十年では柳田の生い立ちに触れられる。2014/11/05
den55
0
遠野物語で名の知れた筆者だが「山の人生」が素晴らしく、国籍を問わず読まれるべきであろう。この450Pほどの1冊は、難しい漢字や知られぬ古書に読みと解説が入っている。編集者はご苦労もあったろうと思われ、その労に報いたいと好印象を持たざるを得ない。山の人生に書かれているのは、サンカ、セブリ等と呼ばれる山に生きる浮浪者、或いは精神的な原因からか山へ逃れた人、また夢遊の中で家を後にした人など、その謂れや、地方地方での事象の記録、等々、いくら読んでも飽きることがない。このちくまの全集は推薦できる。2017/08/09
kaolly
0
再読。読んでる最中に遠野が地震で…2008/06/13
くろう
0
図。遠野物語を読んでみたくて。思ってた以上にペースが掴めず読むのにめちゃくちゃ時間が掛かった。こういう話聞いたよー!っていうのを興味津々に書き連ねている風に感じられる。又聞きの話だからどこまでが真実なのか考えると面白い。「草の名と子供」「ウソと子供」は面白くてスイスイ読めた。所々読めない字が出てきて、まだまだ勉強不足だぜと思いつつ。物語じゃない、エラい人が書いた作品て初めてかもしれない。本にはまだまだ道の世界があると思うと手広く読んでみたいと思う。2025/05/20