出版社内容情報
エリート層に権力が集中し、相互連結しつつ、大衆社会を支配していく構図を詳細に分析。世界中で読まれる階級論格差論の古典的必読書。解説 伊奈正人
内容説明
企業大富豪、政界幹部、軍上層部。権力エリート層はこの三領域をまたいで形成され、人脈や利害調整などでバランスを保ちつつ、権力・富・威信を集中させている。本書はその様相を詳細にあぶり出し、さらにマス・メディア等を通じて底辺に広がる大衆社会を支配していく構図を分析する。それは、米国社会が理念としていた民主主義が形骸化していることを暴き、全体主義への道を進みつつあると警鐘を鳴らす痛烈な批判へと繋がった。20世紀半ばにセンセーションを巻き起こし、その後の階級論・格差論へと議論が引き継がれていった社会学の古典的名著。
目次
上層諸グループ
地方社会
大都市上流社会
有名人
大富豪
会社最高幹部
会社富豪
将軍たち
軍の台頭
政治幹部会
均衡理論
権力エリート
大衆社会
保守的ムード
上層部の不道徳性
著者等紹介
ミルズ,C.ライト[ミルズ,C.ライト] [Mills,Charles Wright]
1916‐62年。アメリカの社会学者。1941年、ウィスコンシン大学で博士号取得。没年までコロンビア大学教授を務める。自らの方法論を開陳した『社会学的想像力』は、20世紀社会学の古典的名著として広く読み継がれている。論争的な著書を多く残した
鵜飼信成[ウカイノブシゲ]
1906‐87年。東京大学教授、国際基督教大学名誉教授。専門は法学
綿貫譲治[ワタヌキジョウジ]
1931‐2015年。上智大学名誉教授。専門は政治社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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