出版社内容情報
パラダイム、しるし、考古学――フーコーのエピステーメーを起点に、思想の展開や鍛錬の可能性に挑む、新たな時代の人文科学の方法論。
内容説明
善き神は細部に宿る。その神とはしるしの主である―“ホモ・サケル”プロジェクト全4巻を完結させ、現代哲学を牽引してきたアガンベンが、人文科学における方法論の原理を論じるユニークかつ特異な一冊。つねにアガンベン自身が影響を受けてきたフーコーの仕事を起点として、「パラダイム」「しるし」「哲学的考古学」という鍵概念のもと、しるしの起源や特権的領域を探求する。古代・中世から現代に至るまでの知の諸相を自由自在に横断し、私たちを西洋思想史の彼方に誘う。文庫化に際し、新たな訳者解題を付す。
目次
第1章 パラダイムとはなにか
第2章 しるしの理論
第3章 哲学的考古学
新たなる方法序説―訳者あとがきにかえて(岡田温司)
パラダイムの倫理としるしの法―文庫版解題として(岡本源太)
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ] [Agamben,Giorgio]
1942年、ローマ生まれ。ローマ大学卒業。パリ国際哲学コレージュ、ヴェローナ大学、ヴェネツィア建築大学などで教鞭を執る。専門は哲学・美学
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院教授。専門は西洋美術史・思想史。著書に『モランディとその時代』(2003、吉田秀和賞)、『フロイトのイタリア』(2008、読売文学賞)など
岡本源太[オカモトゲンタ]
1981年生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。現在、岡山大学大学院准教授。専門は美学。著書に『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』(2012、新プラトン主義協会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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一郎二郎
さっちゃん