内容説明
絹、スパイス、木綿、茶、砂糖、そして奴隷…。人類はたえず新奇なもの、希少なものに魅了され、あるいはさらなる豊かさを求めて、砂漠を越え、海を渡り、無数の交易を重ねてきた。それは人間の本能であり、貿易への衝動こそが人類史を左右してきたと著者はいう。交易の歴史は世界の覇権をめぐる文明の興亡史であるだけでなく、そこには人々の欲望がこのうえなく露骨なかたちで映し出されてもいるのだ。本書は数千年にも及ぶその歴史を一望する試みである。上巻は、古代シュメール文明から、スペイン、ポルトガル両国が世界の覇権をアラビア商人たちから奪取する16世紀まで。地図・図版多数。
目次
第1章 シュメール
第2章 貿易の海峡
第3章 ラクダ、香料、預言者
第4章 バグダッド‐広東急行―一日五ディルハムで暮らすアジア
第5章 貿易の味と貿易の虜
第6章 貿易の病
第7章 ヴァスコ・ダ・ガマの衝動
著者等紹介
バーンスタイン,ウィリアム[バーンスタイン,ウィリアム] [Bernstein,William J.]
1948年生まれ。アメリカの投資理論家、歴史研究家。カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(化学)を、同大学サンフランシスコ校でM.D.を取得。神経学者として活躍したのち、現代ポートフォリオ理論へと研究関心をうつし、個人および機関投資家向け投資顧問会社Efficient Frontier Advisorsを共同で設立。金融や経済史に関する多数の著作がある
鬼澤忍[オニザワシノブ]
1963年埼玉県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
Shin
にゃんにゃんこ
ta_chanko