ちくま学芸文庫<br> 台湾総督府

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台湾総督府

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480099327
  • NDC分類 222.406
  • Cコード C0121

内容説明

清朝中国から台湾を割譲させた日本は、植民地・台湾を統治するため新たな統括官庁を組織した。その現地機関が台湾総督府である。初期武官総督時代・大正デモクラシー期の文官総督時代・大戦期の後期武官時代を経て、植民地時代の終焉までの日本支配の全貌を追うとともに、その軍事権・行政権・立法権・司法権の実態を探る。そこで浮き彫りにされるのは、台湾人としての民族意識が自治権獲得に向けた運動と併行して日本統治期に醸成された、という史実だ。台湾独立運動家でもあった著者が、多面的な視点をもって、平明かつ詳細に書ききった名著。

目次

序章 日本と台湾
1 台湾領有
2 初期武官総督時代
3 文官総督時代
4 後期武官総督時代
5 台湾総督府の権力
6 台湾総督府の終焉

著者等紹介

黄昭堂[コウショウドウ]
1932年、台湾・台南市生まれ。別名、有仁。台湾大学経済学系を卒業後、1959年東京大学へ留学(社会科学研究科国際関係論専攻)。国際学修士号につづき社会学博士号を取得。聖心女子大学、東京大学教養学部の講師を経て、1976年‐1998年昭和大学政治学教授。日本留学時から台湾独立運動の主導者として活動し、台湾青年社を東京に設立。その活動のため長らく帰国できずにいたが、1992年、34年ぶりに民主化された台湾へ帰国する。1995年には台湾独立建国聯盟主席に就任し、2000年には台湾総統府国策顧問となる。2011年11月没。昭和大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

72
日清戦争により清国から割譲された、日本にとって初めての植民地台湾。敗戦による喪失までの半世紀にわたる歴史を、統治機構・総督府の歩みから追う。児玉総督、後藤民生長官のことなど若干、既知のこともあったが、ほとんど初めて知ることであった。現在の台湾人の”親日”は決して”良い統治”によるものではなく、日本人教師への敬愛もあるが、何よりも戦後、大陸から追われてきた国民党の圧政による。日本の統治はやはり苛烈であったと言わざるを得ない。経済発展を遂げ、民主化された台湾が現状の実質的独立を維持できることを期待したい。2019/07/26

さとうしん

19
台湾総督府、あるいは朝鮮なども含めた日本の植民地統治について、西欧の「異化」とは違って同化政策が展開されたという違いはあるが、単一産品の生産様式を押しつけられたという点、現地人による議会ではなく「御用」的な評議会が設けられた点、高等教育や就職での差別的待遇など、やはり共通点も数多い。台湾人の「親日」は、国民学校などの日本人教師個人への敬愛の念によるもの、あるい戦後の国民党による統治のアンチテーゼであり、「日本の統治がよかったからだ」というのは曲解であるという著者の指摘は肝に銘じたい。 2019/06/18

nagoyan

14
優。著者は台湾独立運動家の黄昭堂。日本の台湾統治についての評価は当然厳しいものがあるが、しかし、公平なものだと感じる。まず、著者は下関条約の結果、台湾が日本の領有に帰したとは考えない。日本は、台湾民主国を征服することにより台湾を植民地化したと考える。台湾の激しい抵抗がその後の厳しい台湾統治を結果したのだし、懐柔のため民生の向上に努めた。しかし、日本の台湾統治は結局は日本の財閥のためのものであった。後藤に対する評価もこの点でやはり厳しい。本書184頁の悲嘆は胸に迫るものがある。2019/08/27

スプリント

13
台湾総督府というと児玉・後藤コンビとその前後の知識しかなかったので統治の実態がわかり知識が改められました。2019/09/24

nnpusnsn1945

12
台湾総督について触れられていたのが新鮮であった。本書の記述を読めば、植民地経営をただ讃える論調は適切でないとわかりやすい。親日感情が、学校の先生に対する敬意からきていると説明しているのは納得した。他の植民地絡みの本だと、親日感情の説明を無視するケースが多かったので珍しい。(NHKの某番組はそこが抜けていたから叩かれたのかもしれない)また、日本国内の事情も触れられているので、中国史のみならず、日本史の観点からも見て取れる。文民総督は度々政友会と関係していることが伺える。2020/09/24

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