出版社内容情報
天皇の即位儀礼である大嘗祭は、秘儀であるがゆえ多くの謎が存在し、様々な解釈がなされてきた。歴史的由来や式次第を辿り、その深奥に迫る。
内容説明
本書は歴史的資料を博捜して、大嘗祭を構成する儀礼である斎田点定、大嘗宮の造営、大嘗宮の儀、廻立殿の儀等を詳述し、全体像を明らかにする。大嘗祭の原型を探ることで可視化する、秘儀の象徴性とその本質とは。資料として、「天神寿詞」、「登極令」、および関連年表等を付す。
目次
昭和の御大典
古代の即位式
ニイナメの古俗
新嘗祭
大嘗祭の準備
大嘗祭の次第
大嘗祭の原像と本質
大嘗祭と大神嘗祭
大嘗祭と即位式
大嘗会の本文
大嘗会和歌
大嘗祭の歴史
大嘗祭と憲法
結び
著者等紹介
真弓常忠[マユミツネタダ]
大正12年、大阪市生まれ。旧制官立神宮皇學館大学に学び、住吉大社禰宜、皇學館大学教授を経て、八坂神社宮司、住吉大社宮司、現在、皇學館大学名誉教授、住吉大社名誉宮司、神社本庁教学顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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またの名
11
周期的に行われる儀式のいちいち細かい規定や役職名、歴史をバーっと勢いで眺められる読み易さが、どういう執筆上編集上の工夫か不思議。図版と各種文書が廃棄もされず大量に載ってて圧倒される。儀式のあまりに神経質な詳細さからフロイトの一節を連想。「以上の一致および類比から、強迫神経症を宗教形成の病理学的な対応物として把握し、神経症を個人レベルの宗教性と呼び、宗教を普遍的に共有された強迫神経症と呼んでみることもできただろう」(フロイト、『強迫行動と宗教実践』、Gesammelte Werke Ⅶ、pp138-139)2019/11/14
phmchb
7
大学の図書館の新着図書で発見!びびっときて、借りてい見た。2019/06/12
mutu-bird
0
代替わり前に読みたかったので・・。面白い!けど一回では理解できない。2019/04/30