ちくま学芸文庫<br> つくられた卑弥呼―“女”の創出と国家

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ちくま学芸文庫
つくられた卑弥呼―“女”の創出と国家

  • 義江 明子【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 筑摩書房(2018/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098917
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

出版社内容情報

邪馬台国の卑弥呼は「神秘的な巫女」だった? 明治以降に創られたイメージを覆し、古代の女性支配者達を政治的実権を持つ王として位置づけなおす。

義江 明子[ヨシエ アキコ]
著・文・その他

内容説明

邪馬台国の女王卑弥呼は、人前に姿を現すことも稀な神秘的な巫女だったのか?私たちに強く根ざしたこのイメージは、実は近代に創られたものであり、歴史の真実からは大きく異なっている。古代の女性支配者に聖なる部分を担わせ、男が担う世俗の政治・権力闘争の世界と対置させる構図である。本書は、『魏志倭人伝』『風土記』『古事記』『日本書紀』さらに木簡史料なども丹念に読み解きつつ、卑弥呼を政治的実権をもった王として位置づけなおし、さらには卑弥呼に象徴される古代の女性首長たちの実像を明らかにする。

目次

第1章 『風土記』の“女”を読む(「土蜘蛛」の戦い;女神と男神の物語 ほか)
第2章 『魏志』倭人伝の“女”を読む(会同する男女;一夫多妻の真実 ほか)
第3章 飯豊王の物語を読む(「与夫初交」(マグワイ)した女王
飯豊の青 ほか)
第4章 ジェンダー記号としての「ヒメ」を読む(「ヒメ」のはじまり;画期としての額田部王 ほか)
終章 卑弥呼像の創出

著者等紹介

義江明子[ヨシエアキコ]
1948年大阪府生まれ。71年、東京教育大学文学部史学科卒業。79年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、帝京大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
『女帝の古代王権史』の刊行を機に、前考と言うべき本書を文庫版で再読。男王も女王もともに「見えない王」と「戦う王」としての性質を兼ね備えていたのではという所から、現在広まっている卑弥呼像が果たして妥当なのかという疑問につなげていく点、そして古代においては名前による男女の区別がなかったのではないかという発想はやはり面白い。2021/04/05

かんがく

13
土蜘蛛、卑弥呼、神功皇后、推古天皇など古代における女性統治者の実態について一次史料をもとに明らかにし、近代以降のジェンダー観から史実を解放しようとする意欲的な試み。女性は補佐役であり、軍人にはならないという偏見を解除してフラットに歴史を捉える必要がある。2021/04/29

isfahan

9
これは素晴らしい!「史料を詳細に読むとはこういうことだ」という手順、考え方が具体的に示されているので大変勉強になりました。魏志倭人伝の卑弥呼の描写と、稲荷山鉄剣銘のワカタケル大王の描写の共通性から、史料の読む私たちが無意識に抱いてきたバイアスをえぐり出していく様は圧巻としかいえない。ジェンダーとしての男女の区別すら歴史的に、ある時代につくられたものであるということ。2018/11/04

スプリント

8
卑弥呼とはどのような存在だったのか。様々な史料を元に多角的に論じています。知的探究心が満たされます。2018/11/25

hyena_no_papa

6
視点が素晴らしい!かつて古代史に関心を持ち始めた頃、民俗学の本を読んで、その方面からのアプローチが必須ではないかと感じたが、本書では『風土記』や古代の戸籍や木簡から多くの事例を抽出して論を展開する。邪馬台国や卑弥呼をタイトルに入れた本では、往々にして看板倒れを見かけるが、本書は違う。「妻」の解釈は興味深い。『隋書』の多利思比孤や箸墓にも正面から取り組んでいる。内藤湖南、白鳥庫吉両大家の説にも切り込み、前人が気づかなかった新たな登頂ルートを示してみせた。これからこのルートを辿る人たちの成果が期待される。2021/03/20

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