ちくま学芸文庫<br> MiND―心の哲学

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MiND―心の哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098856
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

唯物論も二元論も、心をめぐる従来理論はそもそも全部間違いだ! その錯誤を暴き、あらゆる心的現象を自然主義の下に位置づける、心の哲学超入門。

ジョン・R・サール[サール ジョン]
著・文・その他

山本 貴光[ヤマモト タカミツ]
翻訳

吉川 浩満[ヨシカワ ヒロミツ]
翻訳

内容説明

「よく知られている理論、しかも影響力のある理論が、そもそも全部誤っているという点で、心の哲学は、哲学のなかでも類を見ないテーマである」。言語哲学の大家であり、「中国語の部屋」などの思考実験や、デリダとの論争でも知られる哲学者ジョン・サールによる入門書は、この驚くべき断言からはじまる。「心」をめぐる議論がこれまで見落としてきたものとは、いったい何か。二元論、唯物論、機能主義、行動主義、髄伴現象説など従来理論の錯誤を次々に暴き、意識、知覚、志向性から自己、自由意志まで、ありとあらゆる心的現象を自然主義的観点のもとに明快に位置づける、このうえなく刺激的な入門書。

目次

心の哲学が抱える一二の問題
唯物論への転回
唯物論への反論
意識(意識と心身問題;意識の構造と神経生物学)
志向性
心的因果
自由意志
無意識と行動
知覚
自己

著者等紹介

サール,ジョン・R.[サール,ジョンR.] [Searle,John R.]
John Rogers Searle。1932年生まれ。アメリカの哲学者。ウィスコンシン大学に入学後、オクスフォード大学にて学士、修士、博士号を取得。帰国後、カリフォルニア大学バークレー校の助教授となり、のちに同校教授。2000年、ジャン・ニコ賞を受賞。2004年、米国人文科学勲章を受章

山本貴光[ヤマモトタカミツ]
1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家

吉川浩満[ヨシカワヒロミツ]
1972年生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

24
読みやすく膨らみのある訳に従って、なかなか難解だが読み応えのある本書を読むことができた。多彩な領域の話題を拾っていると思った。脳科学の見地だけではなく哲学(デカルトにまで遡る)にも触れられ、「自己とはなにか」「心とはなにか」という基礎的な問いに常に立ち戻り、既存の学説や推測に満足することなく整理してみせる。もちろんこの本はガイドブックにすぎないので本格的な議論は著者の本を読むか自分で考えるしかないのだろう。そのための端緒は数多く収められており、俗流の哲学に流れないハードさが頼もしいと思われる。再読したい!2021/12/01

猫丸

14
「中国語の部屋」で有名なサールの心理哲学入門書。ひとことで言えば生物学的自然主義。人間の心的現象は因果的にはシナプス結合に集約される物理過程に還元可能だが、存在論的には一人称世界を三人称的物理世界に還元することはできない。一歩退きながらジャブを繰り出す形。前半で唯物主義や心身二元論を斥けるところは犀利なメス遣いを見るが如し。後半、志向性の議論に入ると錯綜してくる。「アスペクト」依存性云々あたりから言語哲学との密通の疑いが立ち昇る気配あり。なにぶん当方にヒューム理解が欠如しているのが痛い。ヒュームへ戻ろう。2019/03/24

ふるい

8
心の哲学の入門書ということだが、正直初心者には難しかった。しかし、普段はあまり意識が及ばないあるがままの世界について、さまざまな語彙を駆使して定義づけしていくのは、とても刺激的な行為だと思った。もう少し簡単な入門書なども探して読んでみたい。2018/11/26

YT

4
著者の生物学的自然主義という立場から心の哲学を一望できる入門書です。デカルトの問題点→唯物論への展開、その反論、意識とは?志向性とは?心的因果とは?自由意志とは?無意識と行動、知覚、自己についてにまとめられています。 心というのは不思議なモノで言われてみたらおかしいよなってことがたくさんあってその解答にまでは残念ながら至らないけど(それは自分で考えていくモノでもあると思うので)そういった自分では明確にできない心のハテナをカテゴライズしてくれている本なのでいつも手元に置いてよく読み返すことになると思います。2021/07/14

ゆうひん

4
以前から心や自己というものがなんなのか、興味があった。結論からして、全ては世界に存在するのであり、我々の行動や知覚、経験を説明するために考える必要があるということだけである。物的なものと心理的なものという区分自体が誤りの元凶であるという考えはとても腑に落ちた。意識とは神経より高いレヴェルで形として現れるものであり、全て生物学的に還元することができる。一読しただけでは消化できなかった部分も多々あり、特に志向性の部分は難解だった。戸田山和久の哲学入門とコンセプトが近いので、両者を比較検討して理解を深めたい。2018/12/25

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