ちくま学芸文庫<br> 大都会の誕生―ロンドンとパリの社会史

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電子版あり

ちくま学芸文庫
大都会の誕生―ロンドンとパリの社会史

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月31日 04時39分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098627
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0122

出版社内容情報

都市型の生活様式は、歴史的にどのように形成されてきたのか。この魅力的な問いに、碩学がふたつ都市の豊富な事例をふまえて重層的に描写する。

喜安 朗[キヤス アキラ]
著・文・その他

川北 稔[カワキタ ミノル]
著・文・その他

内容説明

18、19世紀のロンドンは、「世界経済のメトロポリス」であると同時に巨大なスラムが存在する「世界の吹溜り」でもあった。また、カフェやレストラン、劇場といった華やかな文化を生み出したパリの都市空間は、二月革命に代表される民衆騒乱の舞台にもなった。人はなぜ都市に集まり、どのように大都会の生活様式が生まれたのか、この根本的な問いをめぐって、イギリス近世・近代史、フランス社会運動史をそれぞれ専門とする碩学が重層的な連関のなかに考察する。ふたつのアプローチ、すなわち経済生活と民衆運動、その違いがそのまま「二都」の性格の反映となっていることもきわめて興味深い。

目次

世界にひらく窓―帝国の首都ロンドンの生活文化(ミンチン横丁の賑わい ジェントルマン文化と「舶来品」;コーヒーハウスの時代「商業革命」と都市型文化の成立 ほか)
「世界の工場」の玄関口―工業化とロンドン民衆の生活(ディケンズと工業化 なぜ「ロンドン」なのか;イースト・エンド・スラムの成立 ほか)
盛り場のロンドン(増補)(「盛り場」とは何か;シェイクスピアの時代の盛り場 ほか)
盛り場の形成―パリのブルヴァールに集まる人びと(ブルヴァールにおける出来事;盛り場の移動 ほか)
民衆騒乱の舞台―路上の権利(カーニヴァルと民衆蜂起;抑圧の解体―ブルヴァールの「祝祭」 ほか)

著者等紹介

喜安朗[キヤスアキラ]
1931年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。日本女子大学名誉教授。専門は、フランス近代史、都市社会史、民衆運動史

川北稔[カワキタミノル]
1940年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学名誉教授。専門は、イギリス近世・近代史、世界システム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

塩崎ツトム

11
ロンドンが消費の中心とすれば、パリは政争の中心というべきか。だからもしナチスが欧州を支配したとしてもパリはその都市そのものが巨大野党として残るわけで、ヒトラーがパリの破壊に執着したのも当然と言えば当然。(ヒトラーがそこまで考えていたとは思えないが)2022/06/26

ラウリスタ~

11
川上氏のロンドン編が圧倒的に面白い。産業革命ー工業化ーロンドンにスラム街誕生という一般的な見方は間違っている。工業化で、むしろ首都から工業は脱出した。そこに残ったのは仕立て業(妻)と港湾労働(夫)。人口の過剰な英国ではなく、アメリカで労働節約型技術革新(ミシン)が行われ、国力の逆転へつながる。仕立て業は技術職から、下請け、孫請けの分業化された低賃金労働へ、服の値段が下落する。喜安氏のパリ編は、民衆蜂起のメカニズムを、19世紀前半パリに注目して読み解く。盛り場としてのブールヴァールが騒乱の舞台となる。2019/02/01

拡がる読書会@大阪

1
18世紀後半から19世紀にかけてのロンドンとパリという二つの大都市の発展と変容を社会史的観点から描いた歴史研究書です。 都市計画、住宅問題、衛生状態、労働環境、階級形成、移民・人口動態など、多面的な視点から都市の変容を捉えています。ロンドンが資本主義の最前線に躍り出て「商業の都市」。パリは政権による都市改造で、街並みが一新されたことなど「政治と文化の都市」として発展していった事が記されています。 https://note.com/sharebookworld/n/necc4a341560d2025/03/09

影実

1
大都会の都市文化、生活様式について18、19世紀のロンドンにおける文化の発信や労働環境とスラムの形成、パリにおける盛り場の形成と民衆騒乱を通じて描写した一冊。前編のロンドンについてを川北稔氏、パリについてを喜安朗氏が記載している。特にロンドンにおける港湾労働者や衣料品加工業の働き方に関する記述が非常に面白かった。逆にパリについては文章が冗長かつ内容が細かすぎてイマイチだった。ロンドンとパリについて、テーマにあまり連続性が無く一冊にまとめて発刊する意味も薄かったように思えるのも残念。2022/10/09

つまみ食い

1
資本が資本を呼び人が人を呼んで膨れ上がる大都会。川北稔(敬称略)はロンドンの労働者街形成の過程に焦点を当て、喜安朗はパリの労働者の住う場としての性質が民衆文化とあいまりどのような騒乱を引き起こしたかということに焦点を当て描出している。2020/10/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12726811
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品