出版社内容情報
自由はどこまで守られるべきか。リバタリアニズムを代表する思想家の理論の核が凝縮された論考を精選し、平明な新訳で送る、文庫オリジナル編纂。
内容説明
19世紀、日本をはじめ世界中に圧倒的影響を及ぼしたスペンサーは、20世紀に入ると、社会的ダーウィニズムを唱えた弱肉強食の冷酷な思想家として激しい批判にさらされ、忘却された。しかし、そうした理解は正当だろうか?否。自由の意味を根源から問うたその議論は、いまこそ再評価されるべきである。本書では、彼の思想の核心を伝える論考を精選して収録。そこからは国家の強制による福祉ではなく、個人の自発的な意志に基づく協力の原理を探究し、社会的弱者への慈悲を説いた姿が浮かび上がる。国家を無視する権利まで容認する、その徹底した自由の理論を詳らかにする。文庫オリジナル編訳。
目次
政府の適正領域(第一の手紙;第二の手紙;第三の手紙 ほか)
社会静学(抄)(序文;第一原理の導出;第一原理の二次的導出 ほか)
人間対国家(序文;新しいトーリー主義;迫りくる奴隷制 ほか)
著者等紹介
スペンサー,ハーバート[スペンサー,ハーバート] [Spencer,Herbert]
1820‐1903年。リバタリアニズムの源流をなす政治哲学者。社会学、倫理学、教育学にまでおよぶ幅広い分野で著述を行ない、ジョン・スチュアート・ミル、ヘンリー・シジウィックなどと並び、英国ヴィクトリア時代を代表する思想家として絶大な影響力を持った
森村進[モリムラススム]
1955年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。一橋大学教授、日本法哲学会理事長。法学博士。専門は法哲学。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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