ちくま学芸文庫<br> 十字軍の思想 (増補)

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ちくま学芸文庫
十字軍の思想 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480097842
  • NDC分類 230.45
  • Cコード C0122

出版社内容情報

欧米社会にいまなお色濃く影を落とす「十字軍」の思想。彼らを聖なる戦争へと駆り立てるものとは? その歴史を辿り、キリスト教世界の深層に迫る。

山内 進[ヤマウチ ススム]

内容説明

聖地エルサレムを異教徒たちから奪還すべく、中世ヨーロッパで構想された「十字軍」。それは神の名において行なわれる聖なる戦争であり、参加者に救済をもたらすとして、無数の人々を戦いに熱狂させ、ムスリムの大量虐殺をひきおこした。制度としての十字軍は16世紀末に終わりを迎えるが、9.11以降、現代まで続く一連のテロ事件と、それに対する欧米社会の反応は、「十字軍」が決して過去の歴史ではないことを明らかにしている。なぜ「聖戦」は繰り返すのか?対立の根源にあるものとは?十字軍の思想1700年の歴史を辿り、いまなお世界を脅かす確執の構造を解き明かす。

目次

プロローグ―よみがえる十字軍?
第1章 主の剣
第2章 「神がそれを望み給う」
第3章 十字軍、北へ―新しいマカバイ
第4章 神の鞭・悪魔の僕・ピューリタニズム
第5章 “新しいイスラエル”アメリカ
第6章 近代の十字軍思想
エピローグ―『レフトビハインド』について
補章 記憶と認識―「十字軍」はテロリズムを正当化するか

著者等紹介

山内進[ヤマウチススム]
1949年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。成城大学教授、一橋大学教授、同大学学長を歴任し、現在は同大学名誉教授。専門は西洋法制史、比較法制史。主な著書に『北の十字軍』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

10
十字軍という事象そのものではなく、その底流を流れる思想に注目した一冊。聖地奪還という具体的な部分ではなく、異教徒の排斥や浄化、攻撃を目的とした、非常に排他的な思想を見ることで、中近世にとどまらない現代につながる問題として「十字軍」を捉えられる。またそうしたキリスト教側の 攻撃が、イスラム側に「反十字軍」の思想を生み、テロの時代へと誘う負の連鎖にも言及している。昨今の過激化する社会運動もそうだが、暴力に正義を与えてくれる思想ほど、甘美なものもないのであろう。2020/07/17

飯田一史

3
アルカイダやISにより蒸し返され、反イスラムの象徴とされる十字軍。それを生んだ前史から実態、ロマン化された一九世紀、そして現在に至るまでのイメージの変遷と通奏低音を探る。2019/01/05

刳森伸一

3
ナンバリングされた正規の十字軍だけでなく、その思想的背景に立脚して、古代ローマから現代までの十字軍なるものの変種と変容を描き出す。近現代の「十字軍」についてはやや整理しきれていない印象を受けるが、少なくとも五章の「”新しいイスラエル”アメリカ」まではとても勉強になった。2017/06/28

sakesage

1
コンパクトにまとめられた本書には、これからも何度か参照することになるだろう点を綴っていて興味深い。911テロの後、ブッシュが世界の泥沼に落としこんだアフガンへの侵略も、「十字軍」思想を大義名分に打ち出し、結果として未だにISを含めた世界の混沌と反発は終息していない。2019/03/24

horada

0
****2024/06/07

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