出版社内容情報
根底的な破壊の後に立ち上がる強靭な言葉と思想――。この20年間の代表的講演を著者自身が精選した待望の講演集。学芸文庫オリジナル。
柄谷 行人[カラタニ コウジン]
内容説明
われわれは、もはや脱構築ではなく、建設をこそ語らねばならない―。あらゆるものが瓦解したこの20年間に、思想家・柄谷行人は、はたして何を考え、語ってきたか。本書は、その崩壊が誰の眼にも明らかとなった1995年以降の講演を著者みずから精選した、待望の講演集である。近代文学の使命とその盛衰を反照的に論じた「近代文学の終り」、日本にいつしか根づいた特異な民主主義観を、近代における個人化という根源から再考する「日本人はなぜデモをしないのか」など、計11本の講演を収録。その言葉には、いま最も必要とされる強靭な思想が確かに宿っている。学芸文庫オリジナル。
目次
地震とカント
他者としての物
近代文学の終り
日本精神分析再考
都市プラニングとユートピア主義を再考する
日本人はなぜデモをしないのか
秋幸または幸徳秋水
帝国の周辺と亜周辺
「哲学の起源」とひまわり革命
山人と山姥
移動と批評―トランスクリティーク
著者等紹介
柄谷行人[カラタニコウジン]
1941年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒、同大学大学院英文科修士課程修了。文芸批評家・思想家。元・法政大学教授。1969年、群像新人文学賞評論部門を受賞しデビュー。以後、日本近代文学への犀利な批評や、マルクス・カントらの独創的読解、交換様式論に基づく世界史論など、多彩な執筆活動を続け、国際的な評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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