出版社内容情報
論理学とは何か。またそれは言語や現実世界とどんな関係にあるのか。哲学史への確かな目配りと強靭な思索をもって解説するドイツの定評ある入門書。
エルンスト・トゥーゲントハット[トゥーゲントハット,エルンスト]
ウルズラ・ヴォルフ[ヴォルフ,ウルズラ]
鈴木 崇夫[スズキ タカオ]
石川 求[イシカワ モトム]
内容説明
論理学は、言語や現実世界といかなる関係にあるのか―。論理学の性格から説き起こし、「文」「矛盾律」「名辞」など、論理学で重要とされる概念を歴史的観点とともに分析する本書は、哲学の基礎の徹底的な吟味でもある。この営みを追うことで、われわれは、論理的・意味論的な道具立てについて、確固たる知識を得ることができるであろう。平明な叙述のうちには専門研究の成果が反映され、またヨーロッパの伝統的哲学と英米系の分析哲学など、哲学史への確かな目配りは、本書をたぐいまれな哲学入門にしている。
目次
「論理学」とは何か
文、言明文、言明、判断
論理的含意と論理的真理―分析性とア・プリオリ性
矛盾律
伝統的論理学の基本性格―判断論と三段論法
単称文と一般文の構造に関する現代の考え方―論理的・意味論的形式と文法的形式
複合文
一般名辞、概念、クラス
単称名辞
同一性
存在
存在、否定、肯定
真理
必然性と可能性
著者等紹介
トゥーゲントハット,エルンスト[トゥーゲントハット,エルンスト] [Tugendhat,Ernst]
1930年、チェコスロバキア生まれ。スタンフォード大学で古典哲学を学んだ後、フライブルク大学で哲学博士号を取得。ベルリン自由大学などドイツで、さらにチリで哲学教授を務めた
ヴォルフ,ウルズラ[ヴォルフ,ウルズラ] [Wolf,Ursula]
1951年、ドイツ生まれ。1978年、ハイデルベルク大学にて哲学博士号を取得。現在マンハイム大学教授
鈴木崇夫[スズキタカオ]
1956年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、清泉女子大学教授
石川求[イシカワモトム]
1958年、北海道生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹鶴六
kyakunon22