ちくま学芸文庫<br> ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎

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ちくま学芸文庫
ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480097590
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報

このすれ違いは避けられない運命だった? 二人の思想の歩み、そして大激論の真相に、ウィーン学団の人間模様やヨーロッパの歴史的背景から迫る。

デヴィッド・エドモンズ[エドモンズ,デヴィッド]

ジョン・エーディナウ[エーディナウ,ジョン]

二木 麻里[フタキ マリ]

内容説明

1946年10月25日、ケンブリッジ大学のとある部屋でポパーとウィトゲンシュタインは初めて顔を合わせた。哲学が扱うべき問題は何か。このテーマをめぐって二人は激論を交わし、興奮のあまり火かき棒を手に殴り合ったという。哲学の“革命児”ウィトゲンシュタイン、対するは偉大な伝統に掉さすポパー。彼らのすれ違いは避けられない運命だったのか?二人の哲学的背景、そして複雑な時代状況を解きほぐしてみせた筆さばきは、「感嘆するほど明晰」と『タイム』紙によって絶賛された。BBCジャーナリストによる傑作ノンフィクション!

目次

「火かき棒事件」
くいちがう証言
ウィトゲンシュタインの魔力
魔法つかいの弟子たち
第三の男、バートランド・ラッセル
ケンブリッジ大学哲学科
ウィーンという都市
ウィトゲンシュタイン宮殿のコンサート
かつてユダヤ人として
ポパー、『わが闘争』を読む〔ほか〕

著者等紹介

エドモンズ,デヴィッド[エドモンズ,デヴィッド] [Edmonds,David]
BBCジャーナリスト

エーディナウ,ジョン[エーディナウ,ジョン] [Eidinow,John]
BBCジャーナリスト

二木麻里[フタキマリ]
1960年生まれ。上智大学外国語学部卒業。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。和光大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

26
ケンブリッジに講演に来たポパーを、ウィトゲンシュタインが火かき棒で脅したという逸話の真相を探る(時にはミステリ風に)。前者はどうやら道場破りのような心境だったらしい(そして、自伝で勝利宣言)。これにラッセルがどう絡んでいたのか。哲学の問いは言語上のもつれよるパズルのようなもの、とするウィトゲンシュタインと、そのような予備的言語考察を越えて問うに値する哲学的問題の存在を認めるポパーの対立。そもそも前者は哲学的伝統に無知というか、興味がないのだから、論争というよりすれ違い。しかし、二人の伝記も絡めて読ませる。2019/09/29

やいっち

20
面白かった。19世紀末のウイーンの世紀末文化に関心があれば、一層興味深く読めるはず。ユダヤ人問題に関心があると、生々しい人間劇に唾を吞む思いがするだろう。二人の相克の背景にも深く関わっている。読めば面白い。その面白さというのは、数式が苦手、だけど数学や宇宙論などの本やテーマは大好きという一般人向けに、数式を使わず、カオスやフラクタル、あるいは数論やひも理論を説明するようなもので、要は、分かったような気にさせる、書き手の手際がいいと、数学の深淵に触れたような気にさえさせてくれる、そんな体験に似ている。 2017/01/05

Ex libris 毒餃子

10
ケインズVSハイエクを読んでからのヴィトゲンシュタインVSポパー。ヴィトゲンシュタインもポパーも偉大な哲学者ではあるが、どちらも性格に難があったよう。また、どちらもオーストリア出身のユダヤ人である点も要素としては重要。そこまで哲学の話が多くはないので、あまり詳しくない人でも楽しめる。2016/12/25

Amano Ryota

9
ポパーとウィトゲンシュタインの確執(読み進めると、ポパーの独り相撲だったのでは?という気がする)には興味を持てなかったけど、ポパーの考え方とウィトゲンシュタインの考え方のどこが相容れなかったのか?という点には、非常に興味が湧いた。こういう「ある事件」を中心にしたノンフィクションだと、関係した複数の人物に読者の興味が開かれるのが良いと思う。ぼくは、ポパーの『開かれた社会とその敵』が読んでみたくなった。巻末の参考文献が充実しているのも良い。これを読んでラッセルに興味が湧いた人は、『ロジコミックス』がおすすめ。2017/01/09

hitotoseno

8
ウィトゲンシュタインは『論考』で「6.5 答えが言い表しえないならば、問いを言い表すこともできない。/謎は存在しない。/問いが立てうるのであれば、答えも与えられうる」と述べた。これは、これまでの哲学がいかに答えをうまく言い表せない問題を立て続けていたか、という文脈で理解すべき言葉だ。問題と答えは一対一対応であるべきで、答えを言葉にすることができない問題というものは存在しない。2021/05/23

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