ちくま学芸文庫<br> 笑い

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ちくま学芸文庫
笑い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480097477
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「おかしみ」の根底には何があるのか。主要4著作に続き、多くの読者に読みつがれてきた本著作の最新訳。主要著作との関連も俯瞰した充実の解説付。

アンリ・ベルクソン[ベルクソン,アンリ]

合田 正人[ゴウダ マサト]

平賀 裕貴[ヒラガ ヒロタカ]

内容説明

笑いは何を意味しているのか、それを引き起こす「可笑しさ」の正体とは何か。“笑う”という行為によって、身体や言語の強張りから生まれる“可笑しみ”を社会へと引き入れようとする運動のなかに、ベルクソンは生命の柔軟性を見た。三篇の論考から構成される本書は、四主著以上に多くの読者に読み継がれてきたと言える代表作でもあり、ベルクソン哲学全体と複雑に関連している。圧倒的に読みやすく訳しおろし、ベルクソン思想全体の見取り図の中で詳細に読み解く解説を付した、学芸文庫オリジナル。

目次

第1章 可笑しさ一般について―形の可笑しさと動きの可笑しさ 可笑しさの伝播力
第2章 状況の可笑しさと言葉の可笑しさ
第3章 性格の可笑しさ

著者等紹介

ベルクソン,アンリ[ベルクソン,アンリ] [Bergson,Henri]
1859‐1941年。パリ生まれ。旧来の認識論の限界を超えるべく実証主義の手法を採り入れ、すべてを持続の相の下に捉え直し、直観によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立。1900‐21年コレージュ・ド・フランス教授。第一次大戦頃より政治的発言や活動も多く、1927年ノーベル文学賞を受賞

合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。明治大学教授。フランス思想史

平賀裕貴[ヒラガヒロタカ]
1983年生まれ。リヨン第三大学日本語講師を経て、立教大学大学院在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

11
ヒポクラテスは四つの体液がバランスよく循環すると笑いが起こるとし、身体を巡る体液(humor)全体のどれか(血液、粘液、胆汁、黒胆汁)優位になると心身に偏りが出る(気質や不健康)と考えた。身体の運動から哲学を刷新する著者は、笑いが純粋過去に偏る弛緩したイマージュが純粋知覚の緊張(強張り)に向かう際に起こると捉える。石に躓き、スムースに動くはずの身体がギクシャクして見える時、データに溺れる意識は、身体の動く現在に引き戻されて笑いが起こる。笑いが苦味を伴うのは、自己を「回心させる力」があるからだと著者はいう。2024/09/20

Yohei Kobashi

3
ベルクソンによるお笑い論で、強張りという中心的なコンセプトを軸に様々な角度から論じている。必要条件しか提示できない多くのお笑い論との違いとして笑いの実践を重視しており、子どもの笑いや喜劇など多くの事例を取り上げる。それらをつなぐのが強張りであり、明確な定義ではないものの議論全体に一本の軸を通している。ここまで書いておいてなんだが、欧州の古典的な劇に通じてないと読むのが辛い。特に2章。本書は巻末の解説がかなり詳しいので、解説とあとがきを読むだけでわかった気になれるのがいいところ。一応全部読みました。2023/11/29

Akiro OUED

3
強張り、これが笑いを引き起こす。笑いが起きる場面には、不条理があり、苦みさえ見つかる。なるほど。その昔のマンザイブーム、面白さがさっぱり理解できなかったけど、苦みを感じられなかったから、なのかもな。強張った政治を続ける日本、世界に笑いと苦みを提供していなければよいけどね。2022/04/12

iwtn_

1
笑いとは何か。それは本来自由であるはずの生命が機械的に動くときや、状況における反復、逆転、諸系列の交差がそれを誘発する。笑ってもらうためのパターン本は読んでいたので、それをまた別に整理して精緻に(結果的に難しく)理論立てているように思えた。また、微笑や嬉しさによるものなどの比較的ポジティブな印象のそれではなく、滑稽さなどのネガティブ寄りの笑いについて解説している。警句めいた文章もあり参考になった。人を笑わせたい時に使えるかもしれないが、できれば暖かな理由から笑ってもらったほうが良さそうとは思う。2024/08/28

シュウジ

1
本来生命がもつ「柔軟性」を欠くからこそ可笑しなものと感じられ、その強張りを社会が笑うことによって矯正を促す。強調を風刺画家は描き、自度運動のまるで操られ人形かのようなところでも「社会的な身振り」が発生する。他にも様々な事例での笑いの原因やメカニズムもあると思えるが、「笑い」の発生するメカニズムが書かれていて、笑いのベースや起因がどういうものかという視点を得たので参考になった。

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