出版社内容情報
最強の兵法書『孫子』。この書を十八世紀ヨーロッパに紹介したアミオによる伝説の訳業がついに邦訳。その独創的解釈の全貌がいま蘇る。解説 伊藤大輔
内容説明
約2500年前に中国で書かれ、いまも世界中の名経営者・勝負師らに圧倒的な影響を及ぼす『孫子』。この古典的兵法書は、18世紀後半、イエズス会士アミオの手によりフランス語に翻訳され、初めてヨーロッパ諸国に紹介された。彼の訳業は独創的解釈がふんだんに施された驚くべきもので、かの軍事的天才ナポレオン・ボナパルトがこの書を愛読し、戦術を学んだという伝説さえ残されている―。本書は、この「アミオ版 孫子」の本邦初訳である。あわせて「孫子」漢語原文とその現代語訳を掲げ、アミオ訳と対照し解説することで、この伝説的戦略書の魅力と本質を浮き彫りにする。
目次
戦術の基礎(始計)
戦争の開始(作戦)
戦争以前に予見しておかなければならないこと(謀攻)
軍隊の形勢(軍形)
軍の指揮における巧妙さ(兵勢)
充実と空虚(虚実)
有利に進めるべき点(軍争)
九つの変化(九変)
軍がとるべき行動(行軍)
地形を知ること(地形)
九種の地(九地)
火を用いた戦法の概要(火攻)
紛争を利用し、また不和を生じさせる方法(用間)
著者等紹介
アミオ,ジャン‐ジョゼフ‐マリ[アミオ,ジャンジョゼフマリ] [Amiot,Jean‐Joseph‐Marie]
1718‐1793年。フランスのトゥーロンで、王室公証人の息子として生まれる。リヨンのイエズス会神学校で教育を受け、46年ブザンソンで助任司祭となる。その後、東アジア宣教団に選ばれ、49年に中国へと出発。マカオ、広州での短期滞在をへて、51年から死去までの40年以上を北京に滞在した。在華イエズス会士としてフランス本国やヨーロッパ各国との学術的交流を推し進め、「孫子」「呉子」「司馬法」「六韜」などを訳出した『中国兵法論』を、72年にフランス本国で刊行する
守屋淳[モリヤアツシ]
中国古典研究家
臼井真紀[ウスイマキ]
編集者・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
ねええちゃんvol.2
まさ影
Yasuhisa Ogura
garyou