出版社内容情報
明治に造られた「日本という樽の船」はよくできた「樽」だったが、やがて「個人」を閉じ込める「檻」になった。21世紀の海をゆく「船」は?
内容説明
日本に未来はあるか。20世紀を代表する思想家・鶴見俊輔が遺した新しい道すじ。
目次
第1章 日本人は何を捨ててきたのか(近代日本が見失ったもの;戦後体験と転向研究)
第2章 日本の退廃を止めるもの(変わらない日本人の心;日本人の未来像)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーバード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげて1942年卒業。同年交換船で帰国。1946年「思想の科学」を丸山眞男、都留重人らと創刊。1965年「ベトナムに平和を!市民連合」を小田実、高畠通敏らと発足、社会運動にも携わる
関川夏央[セキカワナツオ]
1949年生まれ。作家。上智大学外国語学部中退。1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローとの共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞。2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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