ちくま学芸文庫<br> カトリックの信仰

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ちくま学芸文庫
カトリックの信仰

  • 岩下 壮一【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 960p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096814
  • NDC分類 198.2
  • Cコード C0116

出版社内容情報

神の知恵への人間の参与とは何か。近代日本カトリシズムの指導者・岩下壮一が公教要理を詳説し、キリスト教の精髄を明かした大著。解説 稲垣良典

内容説明

人間が神の知恵と愛に与るとはいかなることか―。近代日本のカトリシズムを代表する司祭・岩下壮一が、豊かな学殖と明晰さでキリスト教の真理を闡明した記念碑的名著。公教要理(カテキズム)の概説書としていまだ類例がないだけでなく、深遠で難解な神学は本書により日常の信仰の糧へと一変した。時に表出するプロテスタンティズムや近代哲学への峻烈な批判は、人間精神を主観性の牢獄から解放し、再び霊的実在へ開かんとする著者生涯の意図から発しており、それは神の恩寵の賜物=カトリックの信仰においてこそ実現すると説く。

目次

宗教とは何か(宗教の必要;真の宗教)
天主(神の信仰は宗教の根底;神を知る二つの根底 ほか)
三位一体(認識の限界を超えて天啓へ;三位一体はキリスト教の根本信条 ほか)
創造と主宰(創造とは何か;創造は全能者の業 ほか)
天使(天使の創造;天使崇拝と迷信 ほか)
人間(物界の創造とその意義;自然は人に神を語る ほか)
原罪(人祖の堕落とその結果;人生の矛盾 ほか)
御托身その1(救主イエス・キリスト;救われし人類と神との関係 ほか)
御托身その2(キリストの人性についての問題;ギリシャ思想における肉体観 ほか)イエズス・キリストの私生涯(プロテスタント的聖書観の誤謬;高等批評に譲歩する新教徒の矛盾 ほか)
イエズス・キリストの公生涯(イエズスの受洗と聖役の準備;イエズスの聖役の第一年 ほか)
救世(御受難の物語;イエズス御受難についての考察 ほか)
御復活(復活は原始教会の根本信条;後復活の歴史的根拠 ほか)
御昇天(聖書の記事;御昇天の意味 ほか)
聖霊(聖霊のはたらき;神は救いを強制し給わず ほか)
公教会(Ekklesiampの語源の歴史;教会問題の所在 ほか)

著者等紹介

岩下壮一[イワシタソウイチ]
1889年東京生まれ。東京帝国大学哲学科卒業。1925年司祭となる。「カトリック研究社」を設営、大正から昭和初期にかけて日本カトリック教会の指導者として活躍。神山復生病院院長としてハンセン病患者の救済にも尽力。1940年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

54
カトリックの信仰の精髄が論じられていて興味深く読めました。明治生まれの著者のため、ここで書かれているのは当然の如く今現在の第二バチカン公会議以前のカトリック。そのせいかプロテスタントに対する目には厳しいものを感じました。カテキズムを重視し、プロテスタンティズムや近代哲学を鮮烈に批判し、精神を霊的実存へ解放しようとする意図が伺えます。神の恩寵としての賜物がカトリック信仰という信仰論こそがカトリック信徒として神の恵みに与るという考えの軸なのだと思いました。2016/05/08

Koning

30
戦前のカトリック司祭の書いた公教要理解説というかプロテスタントとの対比によってカトリックの信仰はどういったものなのか?というのを書いた本(講談社学術文庫でかつて出ていたものを解説を改めて収録という体裁)。で、何しろ明治生まれの著者ですし、当然のことながら第二バチカン公会議でガラっと変わったカトリックではなくその前のカトリック。ゆえにプロテスタント神学者へのツッコミは容赦ない。そんな中で徹底的に叩いてはいるけれど無教会主義へ一目おく感じというか、その辺は田川が遠藤周作をがっつり批判しているのを彷彿と(続2016/01/22

きっぺい

0
岩下壮一神父による公教要理の解説。 「宗教とは何か」から始まり、カトリック教会の神論、天使論、人間論、キリスト論、教会論を講義形式で解説。なぜカトリックが正統とされるのか、異端、謬説とは何かがはっきりと示される。特にプロテスタンティズムを最大異端とみなし、彼らの論拠の矛盾を提示する。神学的土壌の貧弱な日本において、このような貴重な本が復刊されたことは素晴らしい。2020/05/02

掬水

0
再読2020/04/02

R

0
神への信心を理解できなかった人々によって,イエスは殺害された。イエスにより伝えられた正しい教えを継承していたペトロも迫害された。キリスト教成立時の悲しい歴史は,正しい教えは正しく継承された者たちによってのみ継承されるという教会中心主義を成立させる。プロテスタントによる聖書により神への信心というテーゼ成立させられるはずがない。イエスの直接の教えすら当時の人々は理解できなかったのであるから。正しく伝えられたカトリックこそ正統なキリスト教であるという強い信仰が著者を支えている。2020/03/31

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