出版社内容情報
複雑怪奇きわまりないラカン理論。だが、概念や理論の歴史的変遷を丹念に辿れば、その全貌を明快に理解できる。『ラカン対ラカン』増補改訂版。
内容説明
ラカンを理解する最短ルートは、その理論を歴史的に辿ることだ―。鏡像段階、対象a、想像界・象徴界・現実界など多種多様な概念を駆使し、壮大な理論を構築したラカン。その理論は、精神分析のあり方を劇的に刷新し、人文・社会科学全般に大きな影響を与えた。本書では、その難解な思想を前期・中期・後期に腑分けし、関心の移り変わりや認識の深化に注目しながら、各時期の理論を丹念に比較・検討していく。なぜラカンはこれほどに多彩な概念を創造し、理論的変遷を繰り返したのか。彼が一貫して問い続けてきたこととは何だったのか。その謎に挑んだ好著、『ラカン対ラカン』増補改訂版。
目次
第1部 前期ラカン(鏡と時間;言語構造;欲望)
第2部 中期ラカン(精神分析の倫理;同一化と対象a;精神分析の四基本概念)
第3部 後期ラカン(ジョイスの方へ―二一世紀の精神分析)
著者等紹介
向井雅明[ムカイマサアキ]
1948年香川県生まれ。パリ第8大学精神分析学科DEA修了。精神分析家。東京および高松で「精神分析相談室」を開設し臨床実践を行うほか、精神分析サークル代表を務め、ラカン理論を精力的に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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