出版社内容情報
宗教社会学の古典的名著を清新な新訳で。オーストラリアのトーテミスムにおける儀礼の研究から、宗教の本質的要素=宗教生活の基本形態を析出する。
内容説明
宗教の本質的要素=宗教生活の基本形態を明らかにした、古典的名著である。上巻には、序論「探求の目的」と、宗教の定義を検討しアミニスム、ナチュリスムなどの主要学説を批判した上でトーテミスム研究の略史を扱った第一部「前提問題」、さらに第二部「基本的信念」のうち、トーテミスムの概念を掘り下げ、その原理であるマナの概念を析出する第七章までを収録。
目次
探求の目的―宗教社会学と認識の理論
第1部 前提問題(宗教現象と宗教の定義;基本的宗教についての主要な見解(アニミスム;ナチュリスム)
基本的宗教としてのトーテミスム―問題の歴史 これを取り扱うための方法)
第2部 基本的信念(本来的にトーテム的な信念(名前と記章としてのトーテム;トーテム動物と人間;トーテミスムの宇宙論的体系と類の概念;個人的トーテムと性的トーテム)
これらの信念の起源(諸学説の批判的検討;トーテム原理ないしはトーテム的マナの概念と力の観念;トーテム原理ないしはトーテム的マナの概念の発生))
著者等紹介
デュルケーム,エミール[デュルケーム,エミール] [Durkheim,´Emile]
1858‐1917。フランスの社会学者。コントに始まる社会学を近代的な学問として確立した。ウェーバーの歴史主義的方向性に対して、自然主義的アプローチで知られる。ボルドー大学で教鞭をとり、『社会分業論』や『社会学的方法の基準』、『自殺論』を執筆。のちにソルボンヌ大学に転じ、『道徳教育論』などを著す。その研究成果は宗教学や人類学をはじめ多様な学問分野に広く影響を与えた
山崎亮[ヤマザキマコト]
1958年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、島根大学法文学部教授。宗教学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てれまこし
ラウリスタ~
はやー
井蛙