出版社内容情報
宗教とは何か。それは信念をいかに生きるかということだ。法然・親鸞・道元・日蓮らの足跡をたどり、鎌倉仏教を「生きた宗教」として鮮やかに捉える。
内容説明
法然、栄西、親鸞、道元、日蓮、一遍―彼らを開祖として鎌倉時代に相次いで勃興した新たな宗教運動は、日本思想史上の頂点をなすと広くみなされている。「鎌倉(新)仏教」と呼ばれるこの潮流は、民衆を救済対象に据えたという点において、とりわけ高く評価されてきた。だが、新仏教の意義は、はたしてこの民衆的性格に言い尽くされるのか?本書では、旧仏教との異同を深く掘り下げて考察することで、鎌倉仏教の宗教的特質の核心をあざやかに浮き彫りにする。思想家である前につねに実践の人であった偉大な宗教者たちの苦悩と思索の足跡をたどり、中世仏教の生きた姿をとらえた好著。
目次
第1章 法然の旅
第2章 聖とその時代
第3章 異端への道
第4章 仏法と王法
第5章 理想と現実のはざまで
第6章 襤褸の旗
第7章 熱原燃ゆ
第8章 文化史上の鎌倉仏教
著者等紹介
佐藤弘夫[サトウヒロオ]
1953年宮城県生まれ。1978年、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。盛岡大学助教授を経て、東北大学大学院文学研究科教授。神仏習合、鎌倉仏教、国家と宗教、死生観などをキーワードに日本の思想を研究。実証的な文献読解をベースにしながら、想像力を駆使して大きな精神史のストーリーを組み立てることを目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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り こ む ん
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中年サラリーマン