ちくま学芸文庫<br> 自然権と歴史

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ちくま学芸文庫
自然権と歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 507p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095848
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

自然権の否定こそが現代の深刻なニヒリズムをもたらした。古代ギリシアから近代に至る思想史を大胆に読み直し、自然権論の復権をはかる20世紀の名著。

内容説明

すべての人間は、生まれながらにして決して奪いえない天賦の権利を有する―こうした自然権の思想は、19世紀に出現した歴史主義により徹底的な攻撃にさらされた。正義が自然に基礎をもつとするこ の思想の否定こそが、20世紀における全体主義の台頭をもたらしたのである。自然権は擁護されなければならない。では、その可能性はどこに求められるべきか。本書では、「自然の発見」という哲学の営みの根源にまで立ち返りつつ、古代ギリシアから現代にいたる思想史を大胆に読みなおす。万人の自由と平等をうたう近代的理性それ自体の問題を浮き彫りにした、20世紀を代表する政治哲学者の主著。

目次

1 自然権と歴史的アプローチ
2 事実と価値の区別と自然権
3 自然権観念の起源
4 古典的自然権
5 近代的自然権
6 近代的自然権の危機

著者等紹介

シュトラウス,レオ[シュトラウス,レオ] [Strauss,Leo]
1899‐1973年。20世紀を代表する政治哲学者。ドイツのユダヤ人家系に生まれる。マールブルク、ハンブルク、フライブルクの各大学で哲学を学ぶ。1921年、ハンブルク大学より学位取得。1933年にドイツを去り、パリ、ケンブリッジを経て、38年からはアメリカに定住。ナチスの迫害を逃れるためであった。1949年にシカゴ大学に招聘され、以後20年にわたり政治哲学の研究を行なう。偉大な思想史的業績とともに多くの弟子を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

17
(読書会課題本)政治哲学の知識が不足している私には大変難解な本であったが、主宰者のおかげで読了することができた。著者は明確に定義していないが、自然権とは人間が本性的に持つ正・不正の基準であり、実定法の基準となるべきものなのだが、近代になって歴史的事実(前例)が法の基準となり、自然権が蔑ろにされてしまった。このことに対して著者は警鐘をならしているところまでは分かったが、もっと深く理解するためには、ギリシャ哲学から学ぶ必要がある。2024/01/29

白義

17
本書は自然権概念の歴史的成立と擁護にとどまらず、それを通じて、人間の真理は歴史、時代によって多様で根本的な真理はない、とする相対主義や唯物科学的な思考を批判し、政治理論自体の可能性を強調するというかなり根本的なアプローチを試みている政治真理論の本でもある。歴史相対主義への批判を、その相対主義が前提とする多様な自然の根底にある実在そのものに求め、いかに人間の本性から自然権や普遍という考えが生まれるか、という過程を描き反論するのは、完全な反論とは言い難いが相当筋がいいと思う2014/04/13

壱萬参仟縁

15
1953年初出。「社会科学の実体は根本的に歴史的」(066頁)。価値観念と関心の方向ゆえ。ウェーバーのように、社会科学は事実、原因の問題は答えるが、価値の問題に答える能力がない。このことは、京谷先生から学んだ覚えがある。価値自由という名の価値をどう考えるか。社会科学は社会問題に対する賢明な解決策に関わるべきか、大問題(102頁)。冷静に変える努力は必要。人間完成を可能にする社会は、相互信頼でまとまり、信頼は相互知己を前提とする(183頁)。2014/02/02

Saiid al-Halawi

7
最大の見どころはルソーの解説で、途中難しいけどこれ完全に自然権について通史化できてると思う。これの解説本と現代との隙間を埋める断章が欲しい。2014/12/10

ラウリスタ~

7
現代から始まり、ウェーバー、そしてソクラテス、キケロ、マッキャベリ、あたりから流れ、ロック、ホッブス、ルソーあたりでしめる。自然権についての歴史的考察、タイトルまんまやな。この辺は知識がないのでへえ〜、ほお〜と読んだだけ。2014/03/28

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