内容説明
驚異の神童として名を轟かせながら、貧困のうちに不遇の晩年を送った天才作曲家―世に広く根付いているモーツァルトの姿は、誇張されたフィクションだった!新たな視点から資料を読み直すことにより、作品がその生涯と手をたずさえ、ますます美しい輝きを獲得してゆく。才能を誇りとも重荷ともしながら、史上初のフリー音楽家として各ジャンルに革新をもたらした青年音楽家が、苦闘の末、野心から解き放たれて満ち足りた調べを奏でるまで。知られざる真の姿をあざやかに描く。厳選15の名曲・名盤紹介つきのモーツァルト入門決定版。
目次
第1章 生涯
第2章 「貧しいモーツァルト」というフィクション
第3章 最後の年一七九一年(1)―開かれた扉
第4章 最後の年一七九一年(2)―終息に向けて
第5章 伝記はどう作られたか
第6章 自分でつけた作品目録
第7章 歌曲に秘められたドラマ
第8章 オペラにおける人間描写―フィオルディリージの場合
第9章 発展する交響曲
第10章 モーツァルトとバッハ
モーツァルトを知るための15曲
著者等紹介
礒山雅[イソヤマタダシ]
1946年生まれ。現代のバッハ、モーツァルト研究を牽引する音楽学者。現在国立音楽大学招聘教授、大阪音楽大学客員教授、いずみホール音楽ディレクター、サントリー芸術財団理事。日本音楽学会前会長。著書に『マタイ受難曲』(東京書籍。第10回京都音楽賞・研究部門賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どら猫さとっち
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