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ちくま学芸文庫
山口昌男コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 671p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095596
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

20世紀後半の思想界を疾走した著者の代表的論考をほぼ刊行編年順に収録。この独創的な人類学者=思想家の知の世界を一冊で総覧する。

内容説明

学問のあらゆる境界を侵犯し、知性の新たな解放を志向した“知のヘルメス”山口昌男。この独創的な人類学者=思想家がもっとも精力的に活動し鮮烈な輝きを放った1960~80年代の代表的論考を精選収録する。部族文化の“道化”や“文化英雄”の形象のなかに、硬直した西欧的知識人像を革新するイメージを発見し、自らの思想家としての主体性を宣言した「文化の中の知識人像」、“異形”なモノの隠蔽によって秩序を維持する“日常性”の根源を暴きつつ、放擲された文化の奪還をめざした「失われた世界の復権」など、豊饒な知の世界を一冊で総覧する全15篇。編者による各篇紹介と充実の解説を付す。

目次

人類学的認識の諸前提―戦後日本人類学の思想状況
調査する者の眼―人類学批判の批判
文化の中の知識人像―人類学的考察
文化と狂気―ホモ・デリルス
失われた世界の復権
地揺れする辺境から―チモールからの手紙
のらくろはわれらの同時代人
周縁性の歴史学に向って
足から見た世界
神話システムとしての王権〔ほか〕

著者等紹介

山口昌男[ヤマグチマサオ]
1931‐2013年。文化人類学者。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所長、静岡県立大学教授、札幌大学学長などを歴任。70年代初頭から、既存の学問の境界を越えて旺盛な執筆活動を展開、日本の思想界に多大な影響を与えた

今福龍太[イマフクリュウタ]
1955年生まれ。文化人類学者、批評家。東京外国語大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

35
山口昌男の著作から、そのエッセンスを抽出した一冊。前半は人類学個々の事例ではなく、人類学それ自体と社会や世界との関わり合いを問題にしたものが多かった。そのせいか戦争問題や植民地問題を取り扱ったものが多く、今から見ると隔世の感がある。本多勝一批判については全くの同感。私、安全地帯から石投げているような人間が一番嫌いなんですよね。後半は社会における身体論や王権といった人類学の具体的なものが論じられていて、個人的にはこちらの方が面白い。天皇制を日本社会の構造と関連付けて論じたものは全編の白眉ではないかと思った。2013/08/29

Akito Yoshiue

0
読みごたえのある論考ばかりで読むのに時間がかかったが、それだけの価値のある文章が多かった。2013/10/07

ジャスミン

0
670ページほどある本なのだが、解説も年表も読んだ。 本多勝一批判、のらくろの最解釈、天皇制の神話についてフランス語で書かれた文の日本語訳など読みどころいっぱいであった。2013/07/06

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