ちくま学芸文庫
荘子 外篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 670p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095411
  • NDC分類 124.25
  • Cコード C0110

出版社内容情報

内篇で繰り広げられた荘子の思想を、説話・寓話のかたちでわかりやすく伝える外篇。独立した短篇集として読んでも面白い、文学性に富んだ十五篇。

内容説明

「内篇」で展開された荘子思想のエッセンスを、会話形式による寓話や箴言の形にまとめた「外篇」。老子や孔子、列子など、中国の賢人たちによる精神の自由についてのハイレベルな会話も、福永・興膳両碩学によるテンポのよい訳で、楽しみながら理解することができる。「外篇」は荘子の思想が中国文化に与えた影響を知る上でも重要であり、たとえば“真の絵描き像”を論じた「田子方篇七」は美術史家によく引用され、「天運篇三」の“咸池の音楽問答”は、中国が生んだユニークな音楽論として知られる。「ひそみにならう」等、故事の由来がわかる話も多く、どこから読んでも楽しめる。

目次

駢拇篇第八
馬蹄篇第九
〓(きょ)篋篇第十
在宥篇第十一
天地篇第十二
天道篇第十三
天運篇第十四
刻意篇第十五
繕性篇第十六
秋水篇第十七
至楽篇第十九
山木篇第二十
田子方篇第二十一
知北遊篇第二十二

著者等紹介

福永光司[フクナガミツジ]
1918‐2001年。大分県生まれ。中国思想史家。老荘思想・道教研究の第一人者。京都大学名誉教授

興膳宏[コウゼンヒロシ]
1936年福岡県生まれ。中国文学者。中国文学理論の研究により、2013年学士院賞を受賞。現在、京都大学名誉教授、財団法人東方学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

18
現代語訳のみ。よい生き方とは、あるがままによく生きること(019頁)。自然のままの生き方が実現された社会では、人々の生き方もゆったりとしており、その目つきも落ちついていた(030-1頁)。「ものごとの多様性をそのまま受け入れること、それを富という」(113頁)。富とは何か、では、ラスキンは生命としたが、ここでは多様性という解釈もあると知る。「虚心でいれば充実し、充実していればすべてが兼ね備わる。また虚心でいれば心静かになり、心静かであれば自由に動け、自由に動けば万事がうまく運ぶ」(181頁)。虚心が原点。2013/10/06

jiroukaja

1
内篇に比べると雑多で日和見なものもあったりするけど、面白いものもあり一度はよんだろうがいいです。2013/10/09

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