出版社内容情報
日本には途轍もなく凄い学者がいた! 江戸期に画期的な研究を成した富永仲基、新井白石、山崎闇斎ら10人の独創性と先見性に迫る。
内容説明
模倣に秀で、とかくオリジナリティに乏しいとされる日本の学問。しかし外との交流が限られていた江戸時代、実はとてつもなくユニークで独創的な学問業績を遺した、すごい学者たちがいた。今は語られることも少ないそれらの学者は、先進中国の水準を独力で凌駕するような仕事をどのように成し遂げたのだろうか。山崎闇斎、新井白石、富永仲基、中井履軒、山片蟠桃、山梨稲川ら十人の先哲の学問を、支那学の権威・内藤湖南が長い時間をかけて掘りおこし論じた講演集。文献批判の上に学問の客観性を発展させた彼らの方法論とは。文庫化にあたり現代仮名遣いに改めた。
目次
山崎闇斎の学問とその発展
白石の一遺聞について
大阪の町人学者富永仲基
慈雲尊者の学問について
寛政時代の蔵書家市橋下総守
履軒学の影響
山片蟠桃について
賀茂真淵翁と山梨稲川先生
山梨稲川の学問
附録 解脱上人の出られた家柄―信西入道の一家
著者等紹介
内藤湖南[ナイトウコナン]
慶応2(1866)‐昭和9(1934)年。本名、内藤虎次郎。東洋史学者。秋田県生まれ。秋田師範学校高等師範科卒業後、小学校訓導となるが、二年後上京。「明教新誌」「三河新聞」「日本人」「亜細亜」などの記者を経て「大阪朝日新聞」主筆となる。この間中国問題の研究を重ねる。明治40年、京都帝国大学史学科創設の際に招かれ、東洋史学講座を担当、のち教授。博学で著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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