出版社内容情報
死後人はどこへ行くのか。事故死した者にはなぜ特別な儀礼が必要なのか。3・11を機に再び問われる魂の弔い方。民俗学の名著を増補復刊。
内容説明
盆や彼岸のお供え、怠りなく営まれる年忌法要、非業の死を遂げた者への巫女による懇ろな供養―。日本人は死をどのように理解し納得してきたのか。霊魂観の歴史を丹念に読み解いた名著に、事故死した者の弔い方や葬送儀礼に関する論考を増補。
目次
1(古代郷土生活の民俗学―シャーマニズムよりの追究;のろい人形―古代人の霊魂信仰;怨霊から御霊へ―中世的死霊観の展開;怨霊観と二つの型)
2(折口信夫の巫女観;柳田国男の祖霊観)
補論(日本人の祖先観;日本人の伝統的祖霊観;日本人の霊魂観と死者儀礼;怨霊信仰の民俗的機能)
著者等紹介
桜井徳太郎[サクライトクタロウ]
1917年、新潟県生まれ。東京文理科大学文学部史学科卒業。東京教育大学教授、駒澤大学教授、同学長、日本民俗学会会長などを務める。柳田国男に師事し、民間信仰やシャマニズム研究の分野で、多くの業績を残した。2007年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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