出版社内容情報
バタイユが独自の視点で編んだニーチェ箴言集。ニーチェを深く読み直す営みから生まれた本書には二人の思想が相響きあっている。詳細な訳者解説付き。
内容説明
心の救いを天上に求めてカトリックに帰依した若きバタイユ。その信仰から離れる迷いのさなかの彼を、『善悪の彼岸』の哲学者は「血で綴った」箴言で揺さぶった。もっと広大で深い迷いの世界をゆけ、と。バタイユはニーチェとともに迷路のごとき世界を体験し、その「善悪の彼岸」の音信を日常の世界「此岸」に発信するようになる。「ニーチェの思想に帰結を与える」彼の数々の試みのはてに本書は生まれた。ニーチェとナチスを切断し、道徳的断罪を乗り越え、「なおかつ笑い得る」ことを求めて編まれたこの箴言集では、二人の思想が共鳴し、今なお新鮮な多くの問題を投げかける。詳細な訳者解説を付す。
目次
1 本質的特徴
2 道徳(神の死と滅びゆく瞬間の価値)
3 政治
4 神秘的状態
著者等紹介
バタイユ,ジョルジュ[バタイユ,ジョルジュ][Bataille,Georges]
1897‐1962年。フランスの思想家。美学・考古学・民俗誌学の雑誌『ドキュマン』、左翼政治団体“民主共産主義サークル”、秘密結社“アセファル”などで活動。大戦中『内的体験』『有罪者』『ニーチェについて』を発表。戦後、書評誌『クリティーク』を中心に広範で尖鋭な論陣を張る
酒井健[サカイタケシ]
1954年、東京生まれ。現在、法政大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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