出版社内容情報
一大国家事業だった江戸城の天下普請。大都市・江戸の基盤はいかに築かれたのか。外堀、上水などインフラの視点から都市づくりを再現する。
内容説明
徳川幕府の本拠地、江戸城。三代家光の寛永13年、将軍家の威信をかけた天下普請が行われ、壮霊な城郭が完成した。しかし実は、石垣こそ城郭の設計図であり、また城の内と外を区切る外堀は城下の水系プラン、すなわち都市インフラの要でもあった。これらの建設によって、現代の東京に引き継がれる都市計画とその基盤が形成されたのである。人力だけが頼りの時代、どのようにして大規模な土木工事が可能だったのか。国中の大名を総動員した天下普請の実際を、発掘調査で出土した遺構から綿密に再現、驚異の普請システム、高度な技術力の詳細を解き明かしたスリリングな実証研究。
目次
第1章 江戸城外堀はどのように築かれたか
閑話休題 城郭普請点描―「築城図屏風」から「築城図屏風」にみる石運びの情景
第2章 手伝普請による城郭建設―江戸・大坂・京都
第3章 堀という都市インフラ
第4章 江戸城と伊豆石丁場
第5章 江戸城外堀の普請現場
第6章 掘り出された石垣
第7章 外堀はどのようにして掘られたか
第8章 「江戸図屏風」の時代
著者等紹介
北原糸子[キタハライトコ]
1939年山梨県生まれ。東京教育大学大学院日本史専攻修士課程修了。神奈川大学歴史民俗資料学研究科特任教授を経て、立命館大学歴史都市防災研究センター教授、歴史地震研究会前会長。日本の災害史研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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