ちくま学芸文庫
江戸の城づくり―都市インフラはこうして築かれた

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480094582
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0121

出版社内容情報

一大国家事業だった江戸城の天下普請。大都市・江戸の基盤はいかに築かれたのか。外堀、上水などインフラの視点から都市づくりを再現する。

内容説明

徳川幕府の本拠地、江戸城。三代家光の寛永13年、将軍家の威信をかけた天下普請が行われ、壮霊な城郭が完成した。しかし実は、石垣こそ城郭の設計図であり、また城の内と外を区切る外堀は城下の水系プラン、すなわち都市インフラの要でもあった。これらの建設によって、現代の東京に引き継がれる都市計画とその基盤が形成されたのである。人力だけが頼りの時代、どのようにして大規模な土木工事が可能だったのか。国中の大名を総動員した天下普請の実際を、発掘調査で出土した遺構から綿密に再現、驚異の普請システム、高度な技術力の詳細を解き明かしたスリリングな実証研究。

目次

第1章 江戸城外堀はどのように築かれたか
閑話休題 城郭普請点描―「築城図屏風」から「築城図屏風」にみる石運びの情景
第2章 手伝普請による城郭建設―江戸・大坂・京都
第3章 堀という都市インフラ
第4章 江戸城と伊豆石丁場
第5章 江戸城外堀の普請現場
第6章 掘り出された石垣
第7章 外堀はどのようにして掘られたか
第8章 「江戸図屏風」の時代

著者等紹介

北原糸子[キタハライトコ]
1939年山梨県生まれ。東京教育大学大学院日本史専攻修士課程修了。神奈川大学歴史民俗資料学研究科特任教授を経て、立命館大学歴史都市防災研究センター教授、歴史地震研究会前会長。日本の災害史研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

7
12年刊、『江戸城外堀物語』(ちくま新書、00年)の改題文庫化。考古学の成果を活用して、家光時代の江戸城外堀普請の実態を復元しようとした試み。とにかく渋い渋い内容ですが、今度は石垣をきちんと観察してみたいと思いました。2020/08/04

kwmr_

0
寛永時代の江戸城外堀普請の内容を発掘調査および文献調査から追う。名古屋市博物館で展示されている屏風図絵に関する記述もあったので、今度じっくり見てみようと思う。2012/06/28

インテリ金ちゃん

0
江戸城外堀の建設を古文書と発掘調査から追うのは面白い。石垣が崩れた不都合の真実を書き残さないのは、文献調査の難しさの象徴!?400年前のこともこれなのだからもっと昔の事実を探る大変さを実感した。2021/06/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4888092
  • ご注意事項

最近チェックした商品