ちくま学芸文庫<br> 初版 古寺巡礼

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ちくま学芸文庫
初版 古寺巡礼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480094544
  • NDC分類 702.17
  • Cコード C0115

出版社内容情報

不朽の名著には知られざる初版があった! 若き日の熱い情熱、みずみずしい感動は、本書のイメージを一新する発見に満ちている。

内容説明

法華寺十一面観音や、薬師寺吉祥天女、百済観音、法隆寺金堂壁画など、仏教美術の至宝を紹介し、多くの読者を魅了し続ける永遠の名著『古寺巡礼』。しかし現在読めるのは、著者自身が大幅な削除を行った後の「改訂版」。オリジナルの初版には、もっと生な感動と、純粋で熱い情熱があふれている。「見よ、見よ、そこには“観音”が立っている。この瞬間の印象を語ることは、僕には不可能である。全身を走る身震い。心臓の異様な動悸」―。白洲正子ら文化人、また、出征を前にした若者など、多くの日本人を巡礼の旅にいざなった幻の稀覯本を復刻。解説では現行版との異同を詳しく検証。

目次

アジャンター壁画の模写
希臘との関係
宗教画としての意味
波斯使臣の画
哀愁のこころ
南禅寺の夜
若王寺の家
博物館、西域の壁画
西域の仏頭
アジャンター壁画について〔ほか〕

著者等紹介

和辻哲郎[ワツジテツロウ]
1889‐1960年。哲学者・倫理学者。東京帝国大学哲学科卒。法政大学、京都帝国大学、東京帝国大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井月 奎(いづき けい)

36
私は夢見がちで過剰なものが好きですので和辻哲郎の書く古寺、ほとんど奈良、への偏愛はとても共感するものであります。「初版」と記してあるのは関東大震災にて原版が失われ、改訂版を出す際に著者が大幅に加筆減筆訂正を行い、そちらが名著の誉れをその身に受けている本で、それは未読なのですが、たぶん私にはこの「初版」のほうが好ましいと思います。まるで夜に書いたラブレターのような熱量で奈良の古寺、仏像を称えているのです。さらには建築物の周りとの調和、仏像の古銅の味わいなど鑑賞への指南も多く、ありがたい書でもあるのです。2019/05/07

あーびん

29
哲学者である和辻哲郎の名著。奈良の古寺をめぐる旅行記としても趣があり今すぐにでも奈良に行きたくなる。著者自身は初版をはずかしく思い、その後何度も手を加え改訂しているそうだが、天平の優美な仏教美術に対面した若き日の著者の感動が情熱的に伝わってくるのが魅力。法隆寺金堂壁画の脇侍勢至菩薩の右手の官能的な美しさを「恐らくこの画家は人間の肉の美しさのうちに永遠なる命の微妙な踊躍を感じていたのだろう。そうしてその感じが肉の霊光としてここに表現せられているのであろう」と評した言葉に人間の創造する芸術の本質を垣間見た。2018/12/25

どぶねずみ

26
テレビで林修先生が紹介した本。日本の寺院にある美術品についての説明を著者の意見も交えて記述されている。特に林先生は「どうしてこんなにふっくらした女性の彫刻が多いんだろう」と最初は思っていたようだ。女体の官能的な美しさの彫刻に神秘的な暗さ、肉感性を添えたものが密教芸術であると、奈良の寺院の旅手記の一部として著者は語る。天竺や支那から渡ってきた文化の違いにも触れている。これを読んだことで寺院にある美術品に対する見方が変わった。知識がないと読みづらい箇所もあったけど、興味があれば、奥深く調べながら読むと良い。2018/08/03

まさ

23
和辻哲郎氏の奈良回顧録という感じか。「初版」ならではの思いがそのまま滲む1冊でした。読み込んでいくのは少々疲れましたが…。それでも、天平文化の解説ともいえる仏教美術への愛情は、すぐにでも奈良を訪ねて実際に目の当たりにしたいと思わせる熱量です。2023/04/02

koji

18
教養文庫コラボフェアで発見。初版の若書きが気に入らず著者が戦後改訂したのは有名ですが、本書はその初版。編集者曰く、著者の豊かな感受性を感じて下さいとの事。さてレビュー。私哉には、波長が合う所と合わない所の振幅の大きい書物でしたが、以下の嵌った2箇所は私を大いに刺激しました。①光明皇后施浴伝説、法隆寺橘夫人の厨子等艶っぽい所。文章に生の感情が溢れ、想像力を刺激されました。②希臘、波斯、印度、ガンダーラ、シナ、韓国等と仏教及び美術品が伝播していく中で、日本の受容力の高さを記述した所。明晰な文章に感じ入りました2023/02/11

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