出版社内容情報
この一冊で西洋文学の大きな山を通読できる! 20世紀の主要な作品とあらすじ、作者の情報や社会的トピックスをコンパクトに網羅。
内容説明
プルースト『失われた時をもとめて』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、トルストイ『戦争と平和』、フローベール『ボヴァリー夫人』、マルタン・デュ・ガール『チボー家の人々』…。一度は読みたいと思いながらも、その分量の膨大さにくじけてしまう西洋文学の高い山。でもこの本があれば大丈夫。作品のあらすじから、時代背景、作者の人物像までが、わずか数分でつかめてしまう。一世を風靡した批評家・翻訳家たちによって執筆された文章はどれも味わい深く、示唆に富み、読書の悦びも与えてくれる。読んで楽しい文学事典の決定版。
著者等紹介
桑原武夫[クワバラタケオ]
1904‐1988年。フランス文学者。元京都大学教授。吉川幸次郎、貝塚茂樹らとともに、戦後の京都学派の中心的存在
黒田憲治[クロダケンジ]
1924‐1961年。フランス文学者。元神戸大学助教授
多田道太郎[タダミチタロウ]
1924‐2007年。フランス文学者。元京都大学教授。カイヨワの「遊び論」に通じ、現代風俗研究会会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
組織液
10
前々から気になっていた作家だの作品だのを調べた後に、パラパラと流し読みしてみました。1954年に刊行されたものの再刊だそうで、なんか表現が変わってんなぁと個人的には思いましたね。もう70年くらいの前のものなんで内容の正確性とかはどうなんでしょうか?まぁそれなりに参考になりました。2021/06/06
きゅー
7
1954年に福音館書店から刊行されたものの再刊。小項目主義を取っており、作家、作品、文学用語が項目としてあげられている。20世紀前半に活躍した作家も多く紹介されているが、今となっては無名となった作家も散見され、この事典の古さを感じさせる。事典としてではなくブックガイドと思って通読したら、面白そうな作家、作品をいくつも見つけられた。ただし、あくまで「西洋」文学事典のため、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ文学は等閑に付されている。一般的には使い所が今ひとつピンとこないかもしれない。2012/12/13
ピラックマ
1
トピックがよくまとまった事典でもあるが、パッと開いた所を拾い読みするのが何より楽しい。 ネット時代になってから興味あるものか自動でお勧めされるもの以外は見なくなりがち。chance meeting!2012/04/17