ちくま学芸文庫
シュタイナー学校の数学読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093684
  • NDC分類 375.41
  • Cコード C0141

出版社内容情報

中学・高校の数学がこうだったなら! フィボナッチ数列、球面幾何など興味深い教材で展開する授業十二例。新しい角度からの数学再入門でもある。

内容説明

自由な教育をうたうシュタイナー学校の中学・高校での数学教育とは?そのユニークな授業が本書でていねいに再現される。数の体系、確率論、フィボナッチ数列、代数、球面幾何学、ブール代数、リーマン積分などの実践12例。予備知識を前提としない課題から、いつしか興味をそそる高等数学へ。また、数学に弱い子でも重要な基本課程を解けるようにするには何を準備したらよいかなど、数学に向き合わせるヒントがあふれている。教師を目ざす人はもちろん、中学・高校の数学を復習したい人にも格好の書。

目次

1 序論
2 思考の修練の道としての数学―かつてと今と
3 授業から生まれたモチーフ
4 思考の修練の場としての数学
5 数学と自然科学
6 学校の科目としての数学
7 数学と思春期
8 目標設定とカリキュラム

著者等紹介

ウリーン,ベングト[ウリーン,ベングト][Ulin,Bengt]
1928年生まれ。スウェーデンのウプサラ大学、ストックホルムの王立工科大学で数学を教えた後、1958年よりシュタイナー学校のクリストファー学園で教鞭をとった。1991年よりストックホルムの教育大学の数学教育担当

丹羽敏雄[ニワトシオ]
1943年大阪生まれ。津田塾大学教授

森章吾[モリショウゴ]
1953年東京生まれ。高校教諭をへてシュツットガルト・シュタイナー教育教員養成ゼミナール修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIKI(magicrose)

23
私が知っている数学は、数学の世界の隅っこのわずかな部分でしかなかったのだと、つくづく思い知らされました。一番印象的だったのは、「自然界のフォルムの言葉と幾何学」の章。 2つの直線的動きを組み合わせていくと、直線が回転して美しい曲線が現れ、楕円や双曲線の近縁の放物線になるのが不思議で目が釘付けに。私も実際に直線を描いて確かめてみたくなりました。他にも、フィボナッチの〈ウサギの問題〉にも挑戦したくなりましたし、魔法六方陣も解いてみたくなりました。2020/01/08

toiwata

1
シュタイナー教育はカリキュラムがちょっと変わっているとドイツでも理解されているという記事を読んだ記憶があるが、本書の内容は非常に説得的。もし(子供に)何かを教えるのであれば、このような導線を引くべきではないか。実際そのようになっていないのであればそれはなぜか。いろいろ考える。2015/01/19

MrO

0
適度な読本。エピソード集として使えます。2011/09/14

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