出版社内容情報
『幸福論』が広く静かに読み継がれているモラリスト、アラン。卓越した哲学教師でもあった彼が平易かつ明快にプラトン哲学の精髄を説いた名著。
内容説明
『幸福論』のアランがプラトン哲学の精髄を詩的に解き明かす奥深いエセー。「ソクラテスの弁明」「クリトン」「パイドン」「饗宴」などの対話篇から自在に言葉を引き、その思想を語ってゆく。アランはプラトンに導かれつつ殺されて生かされ、プラトンはアランの鋭角的な精神によって変容されながら、自己の普遍性を損なわれることなく見事に開花する。モラリスト・アランの真骨頂たる一冊。
目次
第1章 ソクラテス
第2章 プロタゴラス
第3章 パルメニデス
第4章 イデア
第5章 洞窟
第6章 ティマイオス
第7章 アルキビアデス
第8章 カリクレス
第9章 ギュゲス
第10章 袋
第11章 エル
付 アリストテレスについてのノート
著者等紹介
アラン[アラン][Alain]
1868‐1951年。フランスの哲学者。本名エミール=オーギュスト・シャルティエ。高等師範学校卒業後、リセの教師となる。その哲学講義は学生たちの支持を受け、教え子からシモーヌ・ヴェイユをはじめとする哲学者を輩出している。65歳で教職を退き亡くなるまで執筆活動を続けた
森進一[モリシンイチ]
1923‐2005年。ギリシャ哲学者。元、関西医科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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