内容説明
ロビン・フッドや西部劇に描かれたアウトローなど、世界各地でいまなおヒーローと讃えられる匪賊たち。彼らはときには暴力的に振る舞い、社会的混乱を引き起こして危険因子と見なされながらも、抑圧的権力に対抗し、正義を求めて闘う、民衆の強い味方だった。母の名誉のために闘ったパンチョ・ビリャ、貧しい寡婦のため銀行強盗を犯したジェシー・ジェームズ。近代化以前のあらゆる国と時代において、民衆の生活に不可欠の要素として活躍した匪賊の系譜、その生き方や、彼らをめぐる政治・経済構造を丹念に追ったホブズボーム若き日の意欲作、待望の復刊。
目次
1 義賊とは何か
2 誰が匪賊となるか
3 貴族強盗
4 復讐者
5 ハイドゥク
6 匪賊の経済と政治
7 匪賊と革命
8 収奪者
9 シンボルとしての匪賊
著者等紹介
ホブズボーム,エリック[ホブズボーム,エリック][Hobsbawm,Eric]
1917年、エジプト、アレクサンドリア生まれのイギリス人歴史家。現代を代表するマルクス主義知識人。ロンドン大学のバークベック・カレッジの歴史学教授
船山榮一[フナヤマエイイチ]
1930年生まれ。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 死屍累々の夜 光文社文庫