ちくま学芸文庫 フーコー

フィリンガム，リディア・アリックス【著】〈Ｆｉｌｌｉｎｇｈａｍ，Ｌｙｄｉａ Ａｌｉｘ〉/栗原 仁/慎改 康之【編訳】

筑摩書房（2011/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 197p／高さ 15cm
• 商品コード 9784480093400
• NDC分類 135.5
• Cコード C0110

出版社内容情報

今も広い文脈で読まれている20世紀思想のカリスマ、フーコー。その幅広い仕事と思想にこれ以上なく平明に迫るビジュアルブック。充実の付録資料付。

内容説明

哲学・心理学からジェンダー研究などの社会学・文芸批評まで幅広い文脈で読まれている、２０世紀を代表する思想家ミシェル・フーコー。狂気・監獄・性など、多岐にわたるテーマを精査しながら、この巨人が追求したものはなんだったのか。人間に関する知「人間諸科学」の成立と、それが人間自身を規制するメカニズムとを暴こうとした壮大な軌跡を、主要著書の順に追う。用語集・年譜・主要著作紹介などの付録も充実、これ以上ない平明さで解説するビジュアル・ブック。フーコーの思考体系を俯瞰したい読者にも、これから著作に触れたい読者にも最適な一冊。

目次

狂気と文明（『狂気の歴史―古典主義時代における』）
臨床医学の誕生（『臨床医学の誕生―医学的まなざしの考古学』）
物の秩序（『言葉と物―人間諸科学の考古学』）
規律と処罰（『監視と処罰―監獄の誕生』）
セクシュアリティの歴史（『性の歴史』）
付録（主要著作紹介；年譜；用語集；ブックガイド）

著者等紹介

フィリンガム，リディア・アリックス［フィリンガム，リディアアリックス］［Ｆｉｌｌｉｎｇｈａｍ，Ｌｙｄｉａ　Ａｌｉｘ］
スタンフォード大学、ハーバード大学でイギリス文学を修める。コナン・ドイル『緋色の研究』に関する論文がある

栗原仁［クリハラヒトシ］
１９６５年、仙台生まれ。慶応義塾大学文学部卒、筑波大学大学院博士課程退学。パリ第一（パンテオン＝ソルボンヌ）大学ＤＥＡ修了。現在、埼玉大学他講師

慎改康之［シンカイヤスユキ］
１９６６年、長崎生まれ。東京大学教養学部卒、東京大学大学院博士課程退学。フランス社会科学高等研究院（ＥＨＥＳＳ）博士課程修了。現在、明治学院大学教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[lily]

アートも好む私は、豊富でシュールなイラストにたまには騙されてみる。思想界でのフーコーの位置付け、豪華な人間関係やプライベートもサクッと覗き見でき、フーコーの要約掴みには便利。研究分野が広くとも最終手段としてはどれも沈黙を選択したことが、世界を反転させるような影響力をもっと与えられた人だっただろうだけに惜しいと思う。

2019/03/26

[たか]

このシリーズのサルトルを以前に読んだから今回はこちらを。相変わらず難しい…。

2015/01/17

[ソーシャ]

ミシェル・フーコーの思想を短時間でざっくりつかめるFor BEGINNERシリーズの一冊。独特のイラストをふんだんに使って分かりやすくフーコーの思想のエッセンスを解説しています。よくわからないところもありましたが、そこは他の本を読んでみないといけませんね。

2014/10/01

[ダナヲ]

こちらも友達の家でかるーく読破ー。深耕は、もう、むりですから。でもラカンと比べて、こちらは少しわかった気にはさせてくれたかな。思想、思考と、感性。ゴダールとか出てきたから、そのへんの点と点をつなげてみたいところ。

2012/12/09

[からすとうさぎ]

「分かった気にさせる」ことより、とにかく各概念を印象づけて頭の中に索引を植え付けよう、という感じが好印象なシリーズ。この索引を利用して、次に何を読むかが問題。

2012/07/31