ちくま学芸文庫<br> 青色本

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ちくま学芸文庫
青色本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093264
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

内容説明

「語の意味とは何か」―本書はこの端的な問いかけから始まる。ウィトゲンシュタインは、前期著作『論理哲学論考』の後、その根底においた言語観をみずから問い直す転回点を迎える。青い表紙で綴じられていたために『青色本』と名付けられたこの講義録は、その過渡期のドラスティックな思想転回が凝縮した哲学的格闘の記録であり、後期著作『哲学探究』への序章としても読むことのできる極めて重要な著作である。

著者等紹介

ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ[ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ][Wittgenstein,Ludwig]
1889‐1951年。ウィーンのユダヤ系富豪の家に生まれる。航空工学や数学を学んだ後、フレーゲやラッセルの影響を受けて論理学などを学ぶ。『論理哲学論考』の完成によって哲学問題をすべて解決させたと考え、その後、小学校教師や修道院庭師の職に就いていたが、自己の言語理論への批判的検討を通して新たな転回を遂げ、哲学者としてケンブリッジ大学に復帰した。後年の思想は『哲学探究』へと結実する

大森荘蔵[オオモリショウゾウ]
1921年、岡山生まれ。東京大学名誉教授。1997年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aster

52
病的だ…だがそれが良い…。言語ゲームがウィトゲンシュタインだけの考えとは思わないけど、それをこのページ数でここまで濃く書けるのかと。そういう意味でウィトゲンシュタインは凄い。独我論についての見方が変わった。言語哲学…なるほど…ソシュール然り言語における転回点的な本は他の読書体験とは一線を画して、我々の景色を変えてくれる。2021/04/28

ころこ

42
本書でいわれている文法は、言葉と言葉以前の間にある概念を遡行したときに、そうとしか言いようのないものを規則と表現しているように感じます。言語の使用が言語の意味を決めるという言語ゲームの考え方に近いです。家族的類似性も本書で登場します。言語がある中心を持って統一的に構造化されるというイメージに対抗して、ある集合が多面的な特徴を持って結果的にひと纏まりとなることで、構造化される以上の可能性の比喩になっています。使用されることで(家族になった後で)示していたことが分かるという、言語ゲーム的な考えでもあります。2019/01/26

踊る猫

37
あくまで「私見」「個人の感想」にすぎないたわごととして書くが、ウィトゲンシュタインと向き合う時は彼の哲学の「体系」「全体像」ではなく、そのつど湧き出てくるアイデアの着想・着眼の「突発性」を味わうようにしている。つまり短距離走者的な瞬発力や反射神経の凄みにおいて、彼は誰よりも突出していると思うのだ(それが巷間でささやかれる「発達障害」ゆえなのかについては留保する)。この『青色本』も通して読むと錯綜した論理にクラクラしてくるが、ところどころ拾える「斜め上」の奇想にきらめきを感じる。ゆえにあなどれない本だと思う2023/12/30

踊る猫

36
確かに読みにくい本だが、ウィトゲンシュタインが事例として挙げる問題を自分なりに丹念に追いかけていくとそれらがけっして浮世離れした次元の話ではなく、むしろ私たちの住む平凡な日常とつながっていることがわかる。なぜ私の発する言葉が通じるのか。なぜ人の感覚を私たちは言葉を通したことで理解に至るのか。系統/筋道がはっきりせず、思ったことをつらつらと書きなぐっているような中身に辟易するのもわかる。しかし、別の言い方をすれば思索/思念の動きが実に生々しく捉えられる1冊でもあるとも思う。もっとゆっくり読むべき1冊なのかも2023/05/21

かんやん

34
『論考』ではその曖昧さにより斥けられていた日常言語の意味を考察する。記号の生命はそのuseにあり、文は言語体系の一部として命を持つという。そこで言語ゲームということを言い出す。ある語の一般的な意味、共通項を探しても無駄であり、意味は境界の曖昧な半端者である、と。子どもがボール遊びをしているとき、必ずしも厳格なルールに従っているわけではないのだ。『論考』にはなかったコミュニケーションの視点があるが、言葉が事実を写すという発想から抜けきれないせいか、例が「赤い花を取ってこい」のような指示(命令)が多い。2022/12/26

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