出版社内容情報
文学、絵画、宗教、映画――主著と響き合い、新たな光を投げかけるベンヤミン〈思考〉の断片を立体的に集成。新編・新訳アンソロジー、待望の第五弾。
内容説明
「破壊的性格」を巻頭に置き、宗教、筆跡学、映画など多彩な考察群を収録。基礎論的な対象領域からアクチュアルな対象領域へ、萌芽的思考から成熟した思考への変容を辿った珠玉の論考集。
目次
破壊的性格
いばら姫
現代の宗教性についての対話
学生の生活
古代の人間の幸福
ソクラテス
中世について
絵画芸術とグラフィック芸術
絵画芸術について、あるいはツァイヒェンとマール
“言語について”〔ほか〕
著者等紹介
ベンヤミン,ヴァルター[ベンヤミン,ヴァルター][Benjamin,Walter]
1892‐1940。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った
浅井健二郎[アサイケンジロウ]
1945年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、東京大学名誉教授。専攻、ドイツ文学
土合文夫[ドアイフミオ]
1950年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、東京女子大学現代教養学部教授。専攻、ドイツ文学
久保哲司[クボテツジ]
1957年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、一橋大学社会学研究科教授。専攻、ドイツ文学
岡本和子[オカモトカズコ]
1974年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、大東文化大学外国語学部准教授。専攻、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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呑芙庵
roughfractus02